2016年09月27日

むかわ町で子ども研修会

22日に胆振管内むかわ町で行われた、市民団体「ネイチャー研究会inむかわ(以後“ネイ研”)」が主催する研修会で講師を務めました。むかわ町では昨年3月以来、これで4回目となりますが、今回は「知ってる?タンチョウのこと」というタイトルで、子ども達にタンチョウに興味関心を持ってもらおうという企画です。参加者は4歳から小学5年生までの子ども19人と、その母やネイ研の大人達22人の総勢41人でした。

まずはクイズでタンチョウと他の鳥の違いを考えてもらいました。続いてタンチョウの大きさを自分たちの体を使って表してもらいます。1人で両手を広げる子、2〜3人で肩を組む人と様々です。

@IMG_5159T_タンチョウの大きさ実施風景.jpg
3人で首と羽を表す芸達者な大人

そして大きさとくれば、重さです。鶴居から持参した実物大&同じ重さのぬいぐるみを子ども達が、大人はもう少し重い10sの米を使い、バケツリレー方式の競争をしました。2回やって2回とも子供の圧勝。人と同じで個体差があり、軽めの7s(ぬいぐるみ)からちょっとメタボな10s(米袋)までの重さを体感してもらいました。

お菓子休憩をはさみ、次は5班に分かれ「タンチョウの食べものなあに?」というプログラムでタンチョウの食べものについて考えてもらいました。

AIMG_3202_食べものなあに.JPG
「カワゲラ食べると思う人」「はーい!」「うーん?」

そして最後は「タンチョウクイズその2」として、〇×クイズをしながらむかわのタンチョウについて、@冬でも給餌を受けずに自力で越冬していることや、Aタンチョウの生息地の自然分散の最前線であること、B見守り隊などで、地域の人に守られていることを説明しました。

BIMG_5207T_クイズその2実施風景.jpg
「むかわのタンチョウは、地元の人に守られている?」「守られている!」

2時間半があっという間に過ぎ、「ゲームがおもしろかった」「タンチョウが大きくて重いのにびっくりした」「子供達が楽しそうでとても良かったです」などの感想と、たくさんの笑顔をもらいました。子ども達が家に帰っても、家族でタンチョウのことを話題にしてくれれば嬉しいです。

CIMG_5224T_集合写真A.jpg
笑顔で記念撮影

こんな感想もありました。「今日参加した子どもたちの中から、見守り隊を続けてくれる人ができたらいいですね。」ほんとそうですね!(原田)
posted by 野鳥保護区事業 at 12:24| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月23日

日本鳥学会でシマフクロウ調査について発表しました

9月16日から19日まで、日本鳥学会が札幌で開催され、当会では、日本製紙株式会社と共同で2014年に実施した、社有林内でのシマフクロウの調査についてポスター発表を行ないました。
DSC_1929.JPG DSC_1943.JPG

この調査は、シマフクロウ2つがいが生息し、木材を生産する森でもある釧路地域の日本製紙社有林内において、重要な生息区域を把握し、保全範囲を抽出する目的で実施したものです。
保全された森林.jpg
シマフクロウ2つがいが生息する、社有林内を流れる川と河畔林。

2014年5月から12月にかけて、河川に沿って500m間隔で21台の録音機を設置して、そのデータを解析することで、シマフクロウが良く鳴く場所を調べました。そして、その声の位置や鳴き声の回数から、生息するシマフクロウが森の中のどのあたりを良く利用しているかを明らかにして、保全すべき範囲を抽出したのです。
s-マイク設置.jpg
調査の様子。録音機を河畔につけていきます。

2015年には、この調査結果を元にして、日本製紙株式会社との間で、伐採や施業時期を制限する範囲を取り決め、林業とシマフクロウの生息地保全を両立させる覚書を取り交わすことができました。
s-C対象範囲概念図.jpg
※保全範囲の概念図。営巣木のまわり半径250m(赤点線)および、頻繁に声が記録されていた地点から半径250m(青点線)、河川から片側20mの範囲は、特に重要な利用範囲として保全が強化された。

今回の学会では、発表を見に来ていただいた多くの方に、当会と企業が共同で進めている調査や保全活動についてお伝えすることができました。
IMG_1792.JPG

木材を生産する経営林について、シマフクロウのために施業の制限を検討していただいた日本製紙株式会社、録音機材の提供をしてくださったヤマハ株式会社、そして、300時間を超える膨大な量の音声データからシマフクロウの声だけを抽出するソフトを開発していただいた富士通株式会社および富士通九州ネットワークテクノロジーズ株式会社の皆さまには、この場を借りて御礼申し上げます。

【松本記】
posted by 野鳥保護区事業 at 23:13| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月12日

根室支部とフレシマ観察会を行ないました。

9月11日に日本野鳥の会根室支部と共に観察会を開き、15名の参加者がフレシマの景色を楽しみながら歩きました。

当日は晴れ渡った気持ちの良い青空となり、参加者は、ハマナスの赤い実やエゾリンドウのつぼみが見られる草原を通ったり、林床や湿原に群生するミゾソバの小さな白い花を観察しました。
また、上空を悠然と飛ぶオジロワシの姿が見られたり、ぬかるみにくっきりとついたヒグマの足跡が見られることも。

s-DSC_6574.jpg
☆オジロワシを観察する

s-DSC_6564.jpg
☆ヒグマの足跡、どのくらいの大きさかな?

ゴール地点の近くでは、植生管理のために放牧している20頭ほどの馬たちが近寄ってくる場面もあり、参加者はフレシマの雄大な景色と、そこに生息する様々な生き物たちを観察して楽しみながら歩きました。

s-DSC_6622.jpg
☆興味津々に寄ってくる馬たち

s-160911_フレシマ探鳥会_02.jpg
☆素晴らしい景色と共に

この豊かな自然をいつまでも残すために、これからも保全・管理活動を行なって行きます。

【佐藤記】
posted by 野鳥保護区事業 at 13:17| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする