2017年12月16日

開設30周年記念シンポジウム(札幌)開催

2017年11月29日、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリは開設30周年を迎えました。

開設当初、国内での生息数が383羽だったタンチョウは、今では1,800羽まで増えました。生息地も釧路や根室などの道東圏から、近年ではむかわ町や長沼町などの道央圏にも拡がりつつあります。

大きな転換点を迎えている今、これからのタンチョウ保護について考えるシンポジウムを札幌で開催します。

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鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ開設30周年記念シンポジウム
「タンチョウ保護のこれから」

日時:2018年1月21日(日)13:30〜16:00(13:00開場)
会場:札幌国際ビル8階 国際ホール(地下鉄さっぽろ駅8番出口直結)

内容:
【 基調講演 】
  札幌周辺にタンチョウがいた頃の話
  久井貴世(北大大学院文学研究科 専門研究員)
【 話題提供 】
  タンチョウとコウノトリの話
  柳生博(日本野鳥の会 会長)
【 パネルディスカッション 】
  新規生息地でのタンチョウと地域との関わりについて、
  道央圏で活動する方々と意見を交わします。
 コーディネーター:小川巌(エコ・ネットワーク)
 パネラー:正富宏之(専修大学北海道短期大学名誉教授)
      黒沢信道(環境省タンチョウ保護増殖検討委員)
      小山内恵子(ネイチャー研究会inむかわ)
      加藤幸一(舞鶴遊水地にタンチョウを呼び戻す会)
      原田修(鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ)

 ※事前申込制となっています。参加される方は1月14日(日)までに、
  電話かE-mailで参加される方全員の氏名をお知らせください。

申込・問合せ先:鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
電話:0154-64-2620(火・水を除く9:00〜17:00)
E-mail:tancho_sanc@wbsj.org

主催:日本野鳥の会

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posted by 野鳥保護区事業 at 16:46| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月25日

標茶高校 自然ガイド

11月9日から標茶高校での「自然ガイド」の授業がスタートしました。(過去の授業の様子はコチラ)
今年は2年生の「自然ガイド入門」に加え、新たに3年生の「自然ガイド応用」が開設され、私たちはこれまで3回授業を行ないました。

11月9日、初回は昨年の授業の様子やタンチョウの概要(生態や保護の歴史など)を伝えることが主な内容です。自然ガイド応用の生徒は、昨年自然ガイド入門の授業を選択していたため、2月に実施したガイドを実演してもらったり、自分達が経験したことを話してもらいました。その後、タンチョウの食べ物について考えるプログラムや、同校生徒が作成した「タンチョウかるた」を実施し、まずはタンチョウに親しみをもってもらいました。

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「ツルの・・・」「はい!」

11月11日、2回目はタンチョウそのものの観察や、タンチョウに関わる人たちの話を聞く野外実習です。高校の近くの牧場では、「数年で急激に数が増えて、牧場の周りに100羽ほど来るようになった」、「牛舎に侵入してエサを盗み食いしている」というお話を聞き、鶴居村や丹頂鶴自然公園では、行動や体の特徴をじっくりと観察しました。生徒からは「本や資料と違って、実際に自分が見て聞いたことで知識が深まった」や「孵卵器や標本など見て、去年とは違った新しい発見があった」という感想があり、様々なことを実際に体験して、ガイドを行う上で良い収穫があったようです。

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サンクチュアリでは鳴き声について解説

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丹頂鶴自然公園では標本を見せていただいた

11月16日、3回目はガイドに向けてのアドバイスとして、観光客から良く聞かれる質問やダンスなどの動画を見せながら、行動の解説をしました。また、グループにそれぞれ生き物のお題を与え、他のグループにヒントを伝えて、その生き物が何かを当ててもらうゲームをしました。どういう順序で特徴を話したら良いか、どんな表現がわかりやすかったか、伝える練習となりました。

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生き物のヒントを相談中

レンジャーが授業に関わるのは、ひとまずここまでです。
3回の授業を通じて、「地元の魅力を伝えたい」、「外国人にもガイドを挑戦してみたい」と感想がありました。ガイドへの意気込みを聞き、1・2月にそれぞれがどんなガイドをするのか、今から楽しみです。
【記:鈴木】
posted by 野鳥保護区事業 at 14:04| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月12日

JALの皆さんと自然採食地整備

10月5日、日本航空株式会社(以下、JAL)の社員の皆さんと自然採食地の整備を行いました。JALの皆さんには昨年からこの活動にご協力いただき、今回は釧路や東京、札幌から16名の方にご参加いただきました。昨年は雨で寒い中での作業でしたが、今年はカエデやミズナラの紅葉が映える、穏やかな秋晴れの天候でした。

今回は、昨年作業した下雪裡5号採食地の倒木を除去することが目的です。参加者の中には、挨拶の段階から「1秒でも早く作業がしたい」、「赤い上着が真っ黒になるぐらい頑張りたい」と熱い意気込みを見せる方もいて、作業地につくとテキパキと河川を塞いでいた樹木を片づけていました。

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水辺を塞ぐ樹木を除去

大人のももぐらいの太さの木は交代しながら伐採し、木の運び出しはお互いに声を掛け合いスムーズに片づけていきます。「タンチョウのために、邪魔になる木を片づけよう」と熱心に作業に取り組む、社員の皆さんの団結力とタンチョウへの愛情の深さに私たちは驚かされました。

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作業前
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作業後

1時間ほどで作業地内の倒木と、おまけに周辺の倒木まで片づけることができました。作業後は、その場所で自然観察。10cmほどの魚影や水生昆虫と、枯れ木に残されたアカゲラの食痕が見つかりました。観察中、近くからタンチョウの鳴き声が聞こえました。きっと「倒木を片づけてくれてありがとう」と言ってくれたのでしょう。

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作業によって開けた空間が完成

ネイチャーセンターに戻って、今日の感想やタンチョウへのメッセージを各自でカードにまとめ、本物のタンチョウを見るためネイチャーセンターを出発しました。2週間ほど前から、畑で刈り取りが行われるようになり、村内にタンチョウたちが集まり始めていました。そのおかげで、畑では親子連れや羽繕いなど、様々な姿のタンチョウを見ることができました。日が傾き出した頃、ねぐらの見える音羽橋へ。辺りが暗くなるにつれ、次から次へとタンチョウが飛んできます。そのたびに「翼を広げた姿は大きいね」、「飛んでいる姿が優雅で綺麗」と歓声が上がります。

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タンチョウの姿に一同感嘆

社員の皆さんからは「環境に優しい飛行を心掛けます。タンチョウを含む全ての生物のため」や「タンチョウが安心して食事ができる様にイメージしながら、心こめて作業しました。これからも、タンチョウと北海道の大自然を大切にしていきたいと、改めて強く思いました。」というメッセージをいただきました。作業を通じて、タンチョウが暮らす自然環境の大切さや、タンチョウの保護活動への理解を深めてもらうことができました。作業にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
【鈴木記】

posted by 野鳥保護区事業 at 17:18| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする