2015年03月23日

タンチョウ、続々飛来中

 タンチョウもいよいよ繁殖シーズンを迎えます。根室の各地でも越冬地から飛来したタンチョウの姿を目にするようになりました。
 3月21日に渡邊野鳥保護区ソウサンベツを巡回していたところ、保護区から風蓮湖へ流れ込む川の河口付近でタンチョウ3羽の飛来を確認しました。

 風蓮湖の沿岸部はまだ氷結しており、開水面はまだまだ遠くです。
白鳥橋から.jpg

 15時半頃、川をまたぐ橋の上から河口一帯を観察していると、タンチョウ1羽が鳴きながら対岸の岸辺を歩いているのを確認しました。さらに15分ほど観察を続けていると、東の内陸方向から新たにタンチョウのペアが現れ、河口部の湿原に降り立ちました。

 タンチョウ1羽、対岸の岸辺を鳴きながら歩行していました。かなり遠方だったので足輪の有無は不明。
白鳥橋の対岸の単独個体.jpg

 河口部の湿原に降り立ったつがい。どちらも足輪なしです。
足輪なしつがい.jpg

 タンチョウは縄張り意識が強いため、毎年同じつがいが同じ場所に戻ってきます。この場所では、昨年もタンチョウのつがいが1羽の雛を育てており、雛には「222」の標識番号が記載された足輪が装着され、その後も無事に成長しているのが確認されています。
 この時期のタンチョウは、各所の湿原で採餌をしつつ移動していますので、今回確認されたタンチョウがこの湿原で縄張りを張るつがいかどうか分かりませんが、雪解け後のこの湿原でタンチョウがいつ繁殖を始めるのか、今後の展開が楽しみです。
 近いうちにまたこの地域の巡回を行い、状況を報告します。

【記:大森】
posted by 野鳥保護区事業 at 00:00| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月16日

タンチョウ春の渡り

 北海道根室市では、プラスの気温になる日が増え始め、春の到来を感じさせます。2月下旬頃からタンチョウの春の渡りが始まり、越冬地である釧路地域などから、繁殖地である根室に戻ってきたつがいの姿が見られています。 

 3月16日に、持田野鳥保護区東梅にて「127」の足環をつけたタンチョウのつがいが確認できました。タンチョウの足環は、その個体がどこで生まれたのか、どこで繁殖し、どこで越冬しているのかなどを調べるために装着されています。
 この個体は、2009年に根室市で生まれた5歳の雄です。2013年の春に、本日確認された場所よりも10km程西側にある三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽で確認されていました。昨年は10月に今日と同じ場所で確認しています。まだ繁殖に成功している姿は確認できていませんが、今年は可愛い幼鳥を連れた姿をみられることに期待したいです。

 他の野鳥保護区にも徐々にタンチョウが繁殖のために戻ってくる季節です。巡回を行ない、タンチョウが安心して繁殖できるように見守っていきます。

タンチョウ_127_東梅.jpg
■127の個体(左)とメス個体(右)の鳴き交わし
(山岸記)
posted by 野鳥保護区事業 at 13:39| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雪ニモマケズ 〜 株式会社明治社員ボランティア植樹地の巡視活動

 今年に入り根室地域は暴風雪に何回も襲われています。3月8日には、野鳥保護区への被害を確認するために巡回を行いました。

◆明治野鳥保護区槍昔
 当会は、2007年7月に株式会社明治と協定を結び、タンチョウが繁殖する風蓮湖畔の社有地を「明治野鳥保護区槍昔」として保全しています。また、同社は、保護区内の環境を適正に維持するため、社員ボランティア活動として全国の社員の方が年2回訪れ、シマフクロウの住める森づくりをはじめとした各種の環境管理を実施しています。今回の巡回では、保護区内の伐採跡地へ広葉樹を植え、防鹿柵を設置した植樹地を確認しました。

 第十三回社員ボランティア植樹地
2014植樹地の様子.jpg

 こちらは、2013年9月に防鹿柵を設置し、2014年6月に植樹した区画です。植樹地一帯は80cmもの積雪に覆われていました。そのため、スノーシューを装着しての巡回となりました。写真では看板が一枚しか写っていませんが、実はこの下にもう一枚ボランティアの皆さんの名前の入った看板が深い雪に埋もれて隠れています。

 2014年6月巡回時の様子
2014年6月.jpg

 今回巡回時の植樹地内部の様子
植樹地内の積雪.jpg

 まだ苗木は小さいので、大半の苗木は深い積雪の下に埋もれています。辛うじて背の高いケヤマハンノキの苗木が、雪の中からいくらか頭をのぞかせていました。幸いこの植樹区画では、防鹿柵の倒壊や金網の損壊などの異常はありませんでした。

 昨年秋に防鹿柵を設置した区画の入り口部分
2015鹿柵設置.jpg

 こちらは2014年9月に防鹿柵を設置した区画です。風雪と雪の重みで、入口の扉部分が歪んで倒れかけていました。

 入り口部分の扉の金網を張り直しました!
入口建て直し.jpg

 湿った重い雪が金網と固着し引き下げられているため、そのまま金網を引き上げて張り直すのは困難です。そこで、入口周辺の雪を掘り起し、支柱を立て直して金網を張り直しました。
 この雪が解ける春先には、この区画で社員ボランティアの皆さんが植樹を行う予定です。それまで引き続き巡回を続けていきます。

【記:大森】
posted by 野鳥保護区事業 at 11:41| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする