2016年05月30日

根室カトリック幼稚園の園児と植樹を行ないました

当会と根室カトリック幼稚園は、2010年からシマフクロウの住める森をつくる「天使の森(エンゼル・フォレスト)計画」を立ち上げ、毎年、広葉樹の植樹や木の実植えを行なっています。

今年の植樹は5月23日に渡邊野鳥保護区ソウサンベツ内の伐採跡地で行なわれ、43人の年長園児が集まりました。

植樹当日は、朝から晴れ渡った青空の下で、レンジャーによる植樹と森、そこに住むシマフクロウのお話から始まりました。
実物大模型を使ってシマフクロウの大きさを体感してもらったところ、園児たちは自分より大きいシマフクロウに目を丸くして驚いていました。また、そんなシマフクロウが住むためには豊かな森が必要で、100年後にシマフクロウが住める森に育てるために、まず苗木を植えていこうと園児たちにお話ししました。

次は、いよいよ苗木を植えていきます。
あらかじめレンジャーたちで掘った穴に苗木を1本ずつ入れて、倒れないように支えながら、根本に土をかけて植えていきます。最後は根が浮き上がって来ないように、苗木の根元を踏み固めます。

根室カトリック幼稚園_写真01.JPG
☆レンジャーから植え方を聞く園児たち

苗木が倒れないように真剣な顔で支える子、大きな土のかたまりを懸命に崩す子、植えた木を「見て!」と自慢する子。園児たちは楽しそうに、次々と苗木を植えて行きました。

根室カトリック幼稚園_写真02.JPG
☆友だちと協力して苗木を植えていきます

30分ほどの植樹の時間でしたが、園児たちの手であっという間に110本もの苗木が植えられました。
植樹が終わったあとも、園児たちは「もっといっぱい植えたい!」「大きく育つといいなぁ」と楽しそうに話していました。

当会は、これからも地域の幼稚園と協力して植樹などの活動を進め、シマフクロウが住める森をつくっていきます。

※今回は、地域産のミズナラ、ハルニレ、ヤチダモ、ケヤマハンノキの苗木を植樹しました。

【佐藤記】
posted by 野鳥保護区事業 at 10:11| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月18日

自然採食地の現地踏査

今年度のタンチョウ冬期自然採食地の管理に活かすため、11日に村内の自然採食地の現状を確認に行きました。この日は朝から霧雨でその後の予報も悪かったのですが、水位が高い所を歩くので胴長を履き、上半身雨具に帽子やフードの装備。どうせ濡れるし、と覚悟を決めて出発しました。
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整備後5年目の自然採食地

下雪裡地区のこの場所は、牧草地の排水用として掘られた上部が開けた明渠(めいきょ)という水路です。作業後5年目を迎え、周囲はヨシの繁みに覆われ始めています。冬期にヨシは枯れて雪で倒れるため、タンチョウの利用に支障はありません。低木類も多少の藪にはなっていますが、全体から見ると開けており、この場所はまだ管理の必要はなさそうでした。
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水路を境に左手は使用中の草地、右は原野化した草地

整備区間終了地点に直角に交わる排水路を境に、1m程標高の高い牧草地はまだ使っているようでした。その一方、水路を境に川に近い区域は原野化していました。この辺りは1960年代に、湿原内を排水路、盛土等の草地造成工事で牧草地になりました。その後湿原に流入する川に土砂が堆積し、川底と共に水位も上がり、草地としての作業に支障が出るようになりました。今では放棄され湿原に戻りつつある区域です。
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ヨシ原に戻りつつある草地

場所によっては股下まで水につかる程水位があったり、泥に足を取られたり、草の上に乗るとゆらゆらして浮草のような場所もあり、足腰に負荷のかかる良い運動になりました。
帰り際に少し離れた草地につがいのタンチョウがいましたが、強くなった雨でカメラのレンズが曇ってしまい、写した写真はぼやけて使えませんでした。(原田)
posted by 野鳥保護区事業 at 15:28| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月03日

春景色

5月2日、風蓮湖西岸に位置する野鳥保護区の巡回を行いました。
天気は快晴、日中の気温は12℃で暖かく、そよ風が心地よく感じられました。
4月末の二日間は天気が荒れ模様となり、道東一帯は吹雪にも見舞われましたが、
積もりかけた雪も消えてなくなり、再び春らしさを取り戻しています。

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野鳥保護区ヤウシュベツの森の様子

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渡邊野鳥保護区ヤウシュベツの湿原

ヤナギの花はあちこちで咲いており、ケヤマハンノキの冬芽はちょうどはじけ始めたところです。ウグイス、ベニマシコ、オオジシギなどの夏鳥も確認できました。

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ヤナギの花(渡邊野鳥保護区ソウサンベツ)

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ケヤマハンノキの冬芽(渡邊野鳥保護区ソウサンベツ)

渡邊野鳥保護区ソウサンベツでは、保護区から風蓮湖へ流れ込む川の河口でタンチョウ1羽を確認しました。

ソウサンベツのタンチョウ.jpg
採餌するタンチョウ(渡邊野鳥保護区ソウサンベツ)

タンチョウは毎年雪解けがはじまる3月頃になると、鶴居や阿寒方面の越冬地から風蓮湖周辺の湿原に子育てのためにやってきます。抱卵を始めると、親鳥は神経質になり、不用意に近づくと営巣を放棄してしまうこともあります。今年も元気な雛の姿を見られるよう、遠くから見守っていきたいと思います。

【大森記】
posted by 野鳥保護区事業 at 11:03| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする