2017年08月31日

三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽の巡回

 三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽は、根室市の別当賀川と風蓮湖に隣接しており、タンチョウ1つがいが繁殖しています。しかし、ここ数年繁殖に失敗することが多くなっています。タンチョウが利用している湿原に問題が生じていないかを確認するために、8月30日に巡回を実施しました。

 まず見られたのはスゲ類の群生地です。この湿原の中ではよく目立っており、膝くらいの高さのスゲ類が広がっていました。

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湿原の中央部分はヨシ原です。2mほどの高さのヨシが繁茂する中に所々狭い川が流れていました。

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ヨシ原を抜け風蓮湖に近づくと、再びスゲ類が見られますが、その中にはシダ類やヤチヤナギが混生し、ハンノキなどの樹木がまばらに生える環境になります。

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 隣接する藤田野鳥保護区酪陽と合わせると57.3haほどの湿原の中で多様な環境が存在しています。その中で、タンチョウ以外にもノビタキ、コヨシキリなどの湿原の鳥が数多く繁殖し、この野鳥保護区は鳥たちの重要な生息地となっています。
 タンチョウの繁殖の成否は様々な要因に左右されます。そのため、今後も注意深く観察して環境の変化などを把握していきます。

【稲葉記】
posted by 野鳥保護区事業 at 20:50| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする