2017年05月10日

日本野鳥の会の第一号巣箱でシマフクロウの利用を確認!

昨年、「千人の森」Tシャツの販売を通して頂いた寄付金から作られた当会の第一号巣箱で、シマフクロウの利用が確認されました。

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繁殖期以降のレンジャーによる調査で巣箱の入口に爪痕や汚れを確認し、巣箱の利用が推測されました。
そこで、無人のセンサーカメラを使い、シマフクロウが巣箱に入る様子を捉えようと試みたところ、巣箱に入るシマフクロウの後ろ姿を撮影しました。おそらく時期からすると、巣箱の中にメスがいて、ヒナを抱いていると思われます。
 
このままヒナが無事に育つといいのですが、ヒナがまだ小さく、予断は許されません。シマフクロウにとって、子育てで一番大事な時期なため、彼らを脅かさないように遠くからそっと見守っていきたいと思います。

「千人の森」Tシャツでご支援くださった皆様、ありがとうございました。

※巣箱の設置の様子は、こちら

●巣箱の中はどんな感じ?
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巣箱内イメージ
 
巣箱の中に、木のチップが敷き詰められています。天然の樹洞の底は保温性のある朽ちた木の破片で覆われているので、それに似せて巣箱ではチップを敷き詰めています。
 
シマフクロウは、寒さが厳しい2〜3月に2つの卵を産みます。
巣の中で卵やヒナを抱くのはメスの仕事で、オスは昼間は巣の近くの木で周りを警戒したり、夜には餌を巣の中に運んだりもしています。
 
メスも夜に餌をを食べるために巣から出てくることもありますが、このような時間はヒナが天敵のテンに襲われる可能性も高くなります。
ヒナが順調に成長すれば、5月下旬〜6月には巣立ち予定です。


【稲葉記】
posted by 野鳥保護区事業 at 11:39| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月24日

シマフクロウの野鳥保護区を拡大しました

日高地域のシマフクロウの生息森林の一部、5.7haを購入し、
隣接する持田野鳥保護区シマフクロウ日高第1を拡大しました。

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この森林周辺では、1998年にシマフクロウ1つがいの生息が確認され、2005年以降は継続的に繁殖をしています。日高地域は、シマフクロウの生息域の中心である北海道東部から離れており、この森林は、数少ない日高地域の個体群の重要な繁殖地の一つになっています。

当会では、2007年からこのシマフクロウ生息森林を保全するため、野鳥保護区の設置を開始しました。当初は66.2haという保全範囲は森林の一部に限られていましたが、10年間で124.5haの連続した森林を保護区化することができました。

この野鳥保護区のシマフクロウの生息地を保全し、繁殖を応援することで、日高地域の個体群の増加と共に、新たな世代の道内各地への分散が期待されます。

なお、
これからシマフクロウは産卵や育雛といった繁殖期の重要な季節に入ります。生息を脅かさないように、野鳥保護区の位置などの情報は非公開ですが、その一部を体感していただけるように、360度を見渡せる画像を撮影しました。Facebookで公開しておりますので、冬のシマフクロウ生息森林の様子をご覧ください。

冬の森の様子はこちら

【松本記】
posted by 野鳥保護区事業 at 12:24| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月31日

ねむろバードランドフェスティバル2017に出展

1月28日から2日間、今年で10回目となる「ねむろバードランドフェスティバル2017」が開催されました。(詳細はこちら

今回のメイン会場では昨年と同様に、当会と協定を結び野鳥保護区を設置している日本製紙鰍ィよび竃セ治と共に出展し、来場された約850人の方に根室地域でのシマフクロウの生息地保全活動を紹介しました。


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☆(左から)日本製紙、明治、当会の出展コーナー

日本製紙の出展コーナーでは、林業活動とシマフクロウの生息地保全の両立を図る取り組みを展示で取り上げ、明治の出展コーナーでは、社員ボランティアと共に活動している野鳥保護区の環境管理について展示を行ないました。

そして当会では、シマフクロウが必要とする食べ物やすみかなどの環境づくりのために、実際に設置しているいけすの1/10スケールのジオラマや巣箱を展示し、活動を紹介しました。

出展ブースでは、大きな巣箱に顔を突っ込む子どもたちや、小さないけすを覗くご家族、レンジャーの話に熱心に耳を傾ける方々で賑わいました。


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☆巣箱の中には何がいるかな?

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☆いけすの中にお魚がいるよ!

また、ブースを訪れた人々の中にはシマフクロウの生態や厳しい現状に驚き、「当たり前に見られる存在になって欲しいね」と活動を応援してくださる声も聞かれました。

皆様からの応援を受けて、これからもレンジャー一同が企業や地域の方と共に、シマフクロウのための生息地保全の活動に取り組んでまいります。

【佐藤記】
posted by 野鳥保護区事業 at 12:15| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする