2016年11月27日

ウクレレコンサート

26日に、釧路市内で演奏活動をされているウクレリストの中村智さんをお招きし、ネイチャーセンターでウクレレコンサートを行いました。前座は鈴木レンジャーによるタンチョウの鳴き声の解説と野鳥の鳴き声クイズです。タンチョウの鳴き声は展示物のカードを使い、「鳴き合い」と呼ばれる有名な声の他に、飛び立ちの合図や警戒音など様々な声を出していることを紹介しました。

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タンチョウの声を紹介する鈴木レンジャー

メインのコンサートは、ウクレレの音色を活かしたほっこりした曲からフラメンコ風の激しい曲まで、オリジナル曲を中心に演奏していただきました。タンチョウをテーマにした曲の他に、この日のために作られたという、鶴居村をイメージした曲の初披露も。ウクレレというと、ハワイのイメージがありますが、中村さんの華麗なテクニックでボサノバもジャズもクラシックも楽しめてしまったという印象です。

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様々な曲を奏でた中村さん

この日、窓の外には給餌場に飛来した90羽程のタンチョウが見られました。予定時間があっという間に過ぎ、最後にチャップリンの“スマイル”をじっくり弾いていただきました。約20人の参加者の中には、目を閉じて聴き入る人も。コンサートが終了し外を見ると、丁度タンチョウが集団で飛び立つところでした。ウクレレの音色とタンチョウに魅了された贅沢な時間でした。

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窓の外ではタンチョウもうっとり?

年に一度はこんなコンサートを開催していきたいと思います。(原田)
posted by 野鳥保護区事業 at 14:55| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月15日

2年目の標茶高校授業

標茶高校の授業「自然ガイド」の2年目が始まりました。好評だった昨年の影響か、今年は16人が受講してくれました。今年の日程は、双方の都合で第1回目を11月7日(月)に、2回目の実習を同12日(土)に、3回目を週明けの14日(月)にと、2週間で3回分を一気に行いました。

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1回目の授業風景

1回目はタンチョウの概要(生態や保護の歴史等)、日本野鳥の会やサンクチュアリ、レンジャーについて紹介した後、タンチョウの食べものについて考えるプログラムを行いました。2回目の実習では、例年より早い積雪の中、まずは町内の大規模な肉牛牧場で牧場長から、近年入り浸るようになったタンチョウについての説明を受けました。高校生は丁度雪の上に残った足跡に「でかっ」とその大きさを実感したようです。  

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牧場敷地内の多数の足跡

続いて鶴居村へ移動し刈取り後のデントコーン畑に集まるタンチョウの群れを観察。この日は300羽以上のオオハクチョウとマガン、ヒシクイも同じ場所で見ることができました。サンクチュアリのネイチャーセンターでは鳴き声としぐさの解説を受けたり、実物と同じ大きさ、重さのタンチョウのぬいぐるみを持って重さを実感してもらいました。そして最後に釧路市タンチョウ鶴自然公園で職員の説明を受け、飼育されているタンチョウを間近で見学しました。ここでは人工飼育により人に慣れていて、威嚇してくる雄のタンチョウがいたため、興奮時の頭の赤い部分の変化や行動をじっくり観察することができました。

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威嚇してくるタンチョウ

実習の感想は「資料やネットと違いインパクトがあり、間近で見れたのは良かった」「毎日家のそばで見かけてはいたが、今日の実習でタンチョウの見方が変わってくると思う」「これからはタンチョウと人間の距離感を考えたい」等とそれぞれがタンチョウについての意識を高めたようです。

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3回目の授業風景。テストをしているみたいですが、企画書づくりです

3回目はガイドに向けて配慮するポイント、よく聞かれる質問の紹介や、動画を見ながらそのしぐさの説明等を行いました。その後各人がやりたい解説テーマとその方法を考える企画書づくりに着手しました。2月のサンクチュアリでのガイド実習に向け、生徒達の自主的な取組みがいよいよスタート。ガイド本番が楽しみです!(原田)
posted by 野鳥保護区事業 at 12:59| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月01日

「千人の森」シマフクロウ巣箱を設置しました。

2016年版「千人の森」Tシャツの販売を通した寄付金で作ることができました、シマフクロウの巣箱を野鳥保護区の森へ設置しました。

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今回、「千人の森」巣箱を設置したのは、天然の営巣木を使って1つがいのシマフクロウが繁殖している「杉本野鳥保護区シマフクロウ釧路第2」の森です。

ご支援いただきました皆さま、本当にありがとうございました。

この保護区のシマフクロウは、天然の樹洞で営巣していますが、今の樹洞が使えなかった場合の予備の巣穴が無い状態でした。これまで、折れて落ちてきた枝が樹洞を塞いでしまって、繁殖を諦めた年もあります。
また今年の春、巣立ち間際の雛が巣の中で、テンに襲われてしまいました。
テンは一度襲った木を覚えていて来年以降も襲われる可能性もあります。引越し先もありませんので、困ったことになってしまいます。

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そこで今回、「千人の森」巣箱を設置して、バックアップの巣穴を確保するとともに、今ある営巣木へもテン除けの対策を施すことになりました。

今回設置した巣箱は、軽量化を図っているものの、大きさはドラム缶1本分くらい。重量は10kgを超えます。
この巣箱を設置できる太い木を探すところから、作業は始まりました。

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シマフクロウの保護区ですので、巨木は何本もあるのですが、巣箱を設置するとなると、いくつもの条件が揃う必要があります。設置する木の前に木や枝があったりして空間が無いと巨大なシマフクロウは巣箱に出入りができませんし、出入り口が南向きでないと吹雪の日に巣箱の中が雪で埋まってしまいます。そんな多くの条件の物件を探して森を歩きまわり、今回選定したのは太くて直立しているエゾマツの木でした。

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装備を整えて木を登っていき、高さ8m程の位置に巣箱を固定します。そして、入口上には屋根型のテン除けを取り付けて、最後に2〜3pの大きさのチップを巣箱の中に敷き詰めました。

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これで、バックアップ用の巣箱が完成です。

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その他にも、元の営巣木も機能させるため、幹回りにトタン板を張り付ける作業も行ないました。これで、テンなどの捕食者は、爪が滑って木に登ることができません。

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今回の活動で、この保護区のシマフクロウのつがいの営巣環境がしっかりとしたものになりました。
年明けから始まる繁殖期に期待です。

【松本記】
posted by 野鳥保護区事業 at 22:32| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする