2019年06月20日

(株)明治の皆さんとエコアップ活動

 6月13日、根室市にある「明治野鳥保護区牧の内」にて、株式会社明治の社員ボランティア9名が、野鳥保護区の自然環境をより良い状態にするためのエコアップ活動を行いました。
 (株)明治は、2007年に当会と協定を結び、同社の社有地をタンチョウの生息地保全を目的に野鳥保護区としています。また、社員ボランティア活動は、2008年から毎年春と秋に実施しており、今回で24回目となりました。今年の春の活動は、ヤナギの植樹、植樹地の草刈り、オオジシギの調査を実施しました。

 明治野鳥保護区牧の内には、様々な生き物が生息できる森を作ろうと、植樹地を設けており、根室地域の小学生たちが毎年夏に植樹をしています。しかし、植えた苗木は、風の影響で、成長が遅く、中には枯れてしまうものもあります。そこで、風から苗木を守るため、植樹地の周りに成長の速いヤナギを植えることにしました。

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●植樹地の周りにヤナギの苗木220本を植樹

 ボランティアの皆さんは、苗木を植えるための穴を悪戦苦闘しながら掘っていましたが、すべての苗木を植えることができました。


 今まで植樹地に植えた苗木が大きく成長していくためには、苗木の周りを除草する必要があります。機械で刈りたいのですが、植えた苗木を誤って刈ってしまう恐れがあるため、鎌を使い手作業で草を刈っていかなければなりません。

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●手鎌を使い植樹地の草を刈る

 ボランティアの皆さんは、夢中で草を刈っていました。最終的には、草に埋もれていた苗木の葉が見えるほど綺麗に刈っていただきました。

 作業を終えた後は、オオジシギの調査を実施しました。明治野鳥保護区牧の内には、オオジシギが好む草地環境が数多く残っています。ボランティアの皆さんは、オオジシギを初めて見る方々が多く、豪快なディスプレイフライトに感動し、歓声をあげていました。

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●四方八方に目を配りオオジシギを探す

 今回参加された方々からは、「また参加したい」といった声がたくさん聞かれました。野鳥保護区の豊かな自然環境を守っていくには、多くのボランティアの方々の協力が必要です。これからも、(株)明治の皆さんと共に、野鳥保護区のエコアップ活動に取り組んでいきます。

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●ボランティアの皆さん、ありがとうございました。

【稲葉記】
posted by 野鳥保護区事業 at 11:42| 野鳥保護区管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月29日

根室カトリック幼稚園の園児たちと植樹活動をしました

 5月28日、根室市の牧場跡地で、根室カトリック幼稚園の年長の園児43名がシマフクロウの生息地保全のために、広葉樹の苗木100本を植樹しました。

 この活動は、当会と根室カトリック幼稚園が、シマフクロウの住める森つくりを目指す「天使の森計画」の一環で、2010年から始まり、毎年春に植樹を行っています。

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●レンジャーから植樹の方法を聞く園児たち

 園児達は、事前に掘られた穴の中へ苗木が倒れないよう植えていました。苗木が大きなものは、2、3人のお友達と協力して植えており、園児たちは、終始、楽しそうに植樹をしていました。

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●苗木が倒れないように支えながら植えます

 植樹が終わると、園児達からは、「早く大きな木になって欲しい」といった声も聞かれました。今回、植えた苗木がシマフクロウの住める森になるまでは、100年以上の長い時間がかかります。私たちは、園児たちが植えてくれた苗木をシマフクロウが住む豊かな森になるまで、大切に育てていきます。

【稲葉記】
posted by 野鳥保護区事業 at 11:23| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月10日

「フィールド・アシスタント・ネットワーク」春のワークキャンプを実施

 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリで毎年受け入れをしている、大学生の自然保護ボランティア団体「フィールド・アシスタント・ネットワークのワークキャンプ。夏に引き続き、今春は2月28日から3月4日までの5日間で実施しました。

 初日のオリエンテーションでは、館内の解説やタンチョウについての歴史や生態、当会のこれまでの保護活動、冬期自然採食地(以下自然採食地)の保全の取り組みについてなどをレンジャーが説明し、理解を深めてもらいました。

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説明後は質問が飛び交いました

 2日目は、車で釧路湿原をぐるっと1周する野外セミナーで、タンチョウの生息環境や歴史、保護活動について知ってもらいました。鶴居村内の農家の方からは、タンチョウの農業被害やタンチョウに対する想いを語ってもらうなど、学生だけでなくレンジャーにとっても貴重な話を聞く機会となりました。釧路湿原を一望できる展望台では、湿原の雄大さを肌で実感。道中は様々な種類の生きものにも出会え、学生は大興奮でした。

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早朝はねぐらで有名な音羽橋にてタンチョウを観察

 3日目は、タンチョウが冬期に給餌場以外で餌を食べられるよう整備してきた「自然採食地」に出向きました。現地ではタンチョウの餌場の環境を見てもらいながら、利用状況を確認するために設置しているタイマーカメラの電池交換や、雪に残ったタンチョウの足跡を探してもらいました。他の動物の痕跡もあり、様々な生きものが生息する環境を実感してもらえたようです。夜は懇親会が行われ、参加してくれた地域の方と交流を深めました。

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手袋を外して慎重に電池を取り換えます

 4日目は、タンチョウが給餌場とその周辺のどこを利用しているのか調べました。給餌場、牧草地や農家敷地などが見渡せる山、車での巡回、の3班に分かれて調査を開始。朝から1日野外での作業であったため、慣れない寒さで体力も奪われたようです。各地点での結果を共有してみると、タンチョウを農家敷地や排水路、河川で観察することができた、前日に現地確認した自然採食地を利用している個体がいたなどの感想があり、実際のタンチョウの利用状況をつかんでもらうことができました。

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高台からタンチョウを探す学生

 最終日は、インタビューを通して活動の振り返りを行いました。学生からは、「自然環境という地域全体に関わる問題を様々な立場からの意見を踏まえ改善、解決に向け取り組むことの大変さと大切さを学んだ」「タンチョウと農家の方との軋轢を強く感じた」「懇親会ではタンチョウと関わる方との話も聞けて、タンチョウへの想いや愛情の深さを感じた」「人と人とのつながりの大切さはどんな現場でも必要なことだと学んだ」「北海道で少しでも自然を守る環境にたつことができたことが良い経験になった」など多くの感想が上がりました。

 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリは、開設時から学生ボランティアをはじめとした多くの方の支えのもと、タンチョウの保護活動に取り組むことができています。短期間で忙しい5日間ではありましたが、学生の皆さん、ありがとうございました。 
【記:田島】


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最後は記念撮影




posted by 野鳥保護区事業 at 16:15| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする