2016年10月18日

JALの皆さんと自然採食地整備

17日に日本航空(JAL)の社員ボランティアを受け入れ、タンチョウの自然採食地整備を行いました。14人の方が参加しネイチャーセンター(NC)では鶴居村の副村長の歓迎の挨拶をいただき、作業のレクチャーを経て現地へ。今回は下雪裡5号という2012年に川筋の倒木処理等をした場所で、牧草地から小川に下りやすいように、出入口を2カ所造りました。

IMG_5359_作業風景A_ブログ.jpg
作業風景

草地の境界付近のササ刈りや灌木の処理、斜面の低木や枯木の伐採等が見る見るうちに片付いていきます。人数もさることながら皆さんの意欲も高く、聞くと社内での応募者は4倍の人気だったとか。実は今回、作業時間を少し減らして、皆さんに見せたいものがありました。それは、産卵に遡上してきたサケが目の前で見られる光景です。

IMG_5310T_サケ.jpg
産卵のため遡上してきたサケ

この秋、道東を直撃する台風が相次いだせいで増水した川で、サケの捕獲ができない時期が続きました。そのため、上流まで遡上してきたサケが本流の濁った水を避け、幅1m程の小川にまで入り込んで来たのです。地主さんも「ここまで上がってきたのは見た事がない」と言うほど。村内の人には見慣れた光景でも東京からの人には是非見せよう、それも事前には伝えずに現地でびっくりさせよう、と目論んでいました。(この目論見は副村長の挨拶で「丁度沢山サケが上がって来てるから、見て行って!」と暴露され、効果が半減してしまいました)。

IMG_3290_林内で集合写真T_ブログ.jpg
現地で充実の集合写真

サケをじっくり観察した後はNCに戻り、タンチョウへのメッセージや感想をカードに書いてまとめました。「日本一のタンチョウ、安心して空を飛んでください!私達も安心安全に世界を飛びます」と航空会社ならではのメッセージもありました。カードは後日モビールにして展示予定です。

IMG_3305_鶴へのメッセージを手に_ブログ.jpg
館内で飛行機型のメッセージカードを手に

今回は、収穫後のデントコーン畑で落ち穂を食べるタンチョウが見られる時期だった事もあり、現地案内と解説も行いました。最後はねぐらで有名な音羽橋へご案内し、ある程度時間を見計らっていたのですが、見事にねぐらへ戻るタンチョウたちが頭上や近くを飛ぶ姿をお見せする事ができました。今度こそびっくりしていただけたと思います。前日の下見でタンチョウたちに言って聞かせた甲斐がありました(^^)。

IMG_5454T_音羽橋で観察_ブログ.jpg
音羽橋でねぐら入りを観察

JALといえば尾翼の鶴丸マーク。今回もそれが縁での活動となりました。今後も活動を継続し、多くの方にこの感動とタンチョウの魅力を伝えていきたいと思います。そして自然採食地の充実により、タンチョウの給餌への依存度を下げていきます(原田)。
posted by 野鳥保護区事業 at 16:30| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月17日

竃セ治の第19回社員ボランティアとエコアップ活動を実施しました

 10月12日から14日にかけて、株式会社明治の社員ボランティア10名と共に、適正な自然環境の管理(エコアップ)活動を行ないました。
 19回目となる今回は、同社と共に設置しているタンチョウの野鳥保護区「明治野鳥保護区牧の内」(以下牧の内)の観察路に付ける看板作りと、根室カトリック幼稚園と実施している「天使の森計画」のドングリ拾いを行ないました。

◆ 観察路の看板作り(牧の内)
 毎年7月に、普段は入ることが出来ない野鳥保護区内を体験していただくために設置した観察路で、自然観察会を行なっています。

(過去の記事参照)
2016牧の内自然観察会&みるく教室を行ないました

 この観察会の案内に使うために、着脱式の案内看板を作りました。
 昨年秋の第17回社員ボランティアで作成した看板に、各観察路の距離をペンキで書きます。観察路の各コースには、その場所で良く見られる鳥にちなみ「ノゴマ」「カッコウ」「ベニマシコ」「ノビタキ」「オオジシギ」の名前とシルエットも描きました。

s-DSC_7493.jpg
☆鳥のシルエットを慎重になぞります

看板作りA.jpg
☆素敵な看板が出来上がりました!


◆「天使の森計画」のドングリ拾い
 「天使の森計画」では、毎年秋に根室カトリック幼稚園の園児たちが、苗畑にドングリなどの広葉樹の木の実を蒔いています。この苗畑で育った広葉樹の苗木は、シマフクロウが住める森づくりに使われます。

(過去の記事参照)
幼稚園児たちと秋のドングリ植え

 「天使の森計画」で園児たちが蒔くための広葉樹の木の実を、今回は社員ボランティアの方々に拾っていただきました。ミズナラやオニグルミの木の周りにしゃがみ込み、落ち葉をかき分けながら丁寧に探していきます。

ドングリ拾い@.jpg
☆しゃがみ込み、落ち葉やササをかき分けます

 今回の作業で、なんと約900個ものドングリやクルミの実を集めることが出来ました。この木の実をレンジャーが選別し、10月下旬には園児たちが蒔いていきます。

 3日間とも天候に恵まれ、充実した作業を行うことができました。今後も、当会と明治は協力して、野鳥保護区のエコアップ活動に取り組んでいきます。

【大森記】
posted by 野鳥保護区事業 at 20:52| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月27日

むかわ町で子ども研修会

22日に胆振管内むかわ町で行われた、市民団体「ネイチャー研究会inむかわ(以後“ネイ研”)」が主催する研修会で講師を務めました。むかわ町では昨年3月以来、これで4回目となりますが、今回は「知ってる?タンチョウのこと」というタイトルで、子ども達にタンチョウに興味関心を持ってもらおうという企画です。参加者は4歳から小学5年生までの子ども19人と、その母やネイ研の大人達20人の総勢39人でした。

まずはクイズでタンチョウと他の鳥の違いを考えてもらいました。続いてタンチョウの大きさを自分たちの体を使って表してもらいます。1人で両手を広げる子、2〜3人で肩を組む人と様々です。

@IMG_5159T_タンチョウの大きさ実施風景.jpg
3人で首と羽を表す芸達者な大人

そして大きさとくれば、重さです。鶴居から持参した実物大&同じ重さのぬいぐるみを子ども達が、大人はもう少し重い10sの米を使い、バケツリレー方式の競争をしました。2回やって2回とも子供の圧勝。人と同じで個体差があり、軽めの7s(ぬいぐるみ)からちょっとメタボな10s(米袋)までの重さを体感してもらいました。

お菓子休憩をはさみ、次は5班に分かれ「タンチョウの食べものなあに?」というプログラムでタンチョウの食べものについて考えてもらいました。

AIMG_3202_食べものなあに.JPG
「カワゲラ食べると思う人」「はーい!」「うーん?」

そして最後は「タンチョウクイズその2」として、〇×クイズをしながらむかわのタンチョウについて、@冬でも給餌を受けずに自力で越冬していることや、Aタンチョウの生息地の自然分散の最前線であること、B見守り隊などで、地域の人に守られていることを説明しました。

BIMG_5207T_クイズその2実施風景.jpg
「むかわのタンチョウは、地元の人に守られている?」「守られている!」

2時間半があっという間に過ぎ、「ゲームがおもしろかった」「タンチョウが大きくて重いのにびっくりした」「子供達が楽しそうでとても良かったです」などの感想と、たくさんの笑顔をもらいました。子ども達が家に帰っても、家族でタンチョウのことを話題にしてくれれば嬉しいです。

CIMG_5224T_集合写真A.jpg
笑顔で記念撮影

こんな感想もありました。「今日参加した子どもたちの中から、見守り隊を続けてくれる人ができたらいいですね。」ほんとそうですね!(原田)
posted by 野鳥保護区事業 at 12:24| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする