10月16日にJALグループの皆さんと、タンチョウの冬期自然採食地整備を行いました。コロナ禍の影響で今年は夏までイベントを自粛していましたが、9月27日に鶴居村の子供達と整備を行って以来、2回目となります。今回の場所は昨年JALさんと整備した小河川の上流部側に、新たな出入口を作る事、そして川の中でタンチョウが移動しやすいように倒木や岸辺の藪を払う作業でした。
今年はマスク姿で参加者も10人と少数精鋭です。まずはネイチャーセンターでオリエンテーションの後、車に分乗して現地へ。全員が胴長に着替えて2班に分かれ、1班は地上の藪払いから川岸へ。そして我こそはと志願された4名が川の中から倒木や岸辺の藪を払います。

地上部隊の作業風景

川部隊の作業風景
休憩後に川部隊は交代し、役割を変えて合計1時間程の作業で2か所の出入口と川の中が整備できました。ここでタンチョウがどんな生きものを食べているのか、タモ網であちこちすくってみると、ヨコエビやトゲウオの仲間等が採れました。「こんな小さいものも食べるんですね」と皆さん興味津々です。

採れた生きもの
せっかくなので全員で、整備した岸から川へ降り、川の中を歩いてタンチョウ気分を味わいました。

達成感いっぱいの集合写真
一旦センターに戻り、感想やタンチョウへのメッセージを書いていただました。「タンチョウが自力でエサを採れるためにお手伝いさせて頂きほんとうにありがとうございました」「タンチョウの皆さん!美味しそうな餌場ができましたよ。ぜひ遊びに来てくださいね!!」「こうした活動を通じてタンチョウの生息地が広がることを期待しています」といった、嬉しい言葉をたくさんいただきました。

昨年のメッセージパネルと共に
最後は、村内の畑で落穂(コーン)を食べているタンチョウをじっくり観察していただきました。

刈取り後の畑に集まるタンチョウ(望遠レンズで撮影)
そしてさらに、タンチョウがねぐらを取る雪裡(せつり)川を見渡せる音羽橋へご案内しました。かなり薄暗くなる頃、次々に鳴きながら飛んでくる姿に、参加者全員がしばし寒さを忘れました。

ねぐら入りするタンチョウ
タンチョウ保護活動に参加していただいたJALの皆さん、ありがとうございました。(原田)
posted by 野鳥保護区事業 at 20:17|
タンチョウ
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