2020年10月30日

野鳥保護区の生け簀に魚を追加しました。

10月26日(月)、晴天に恵まれ、周辺では紅葉が見頃を迎える中、
当会の持田野鳥保護区シマフクロウ日高第1の生け簀へ30kgのヤマメを追加しました。
シマフクロウ給餌写真2 - コピー.jpg

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これは、主に魚を食べるシマフクロウの保護を目的として行なっているものです。
現在、北海道には160羽ほどしかシマフクロウは生息していません。

同保護区内には1つがいが生息していますが、近隣の河川では必要な魚の数を確保することができないため、応急処置として魚を給餌しています。

シマフクロウは12月ごろから子育ての準備を開始するため、それに先立ち追加をしました。
無事に子を育てるために栄養を蓄えてくれればと考えています。

瀧本記
posted by 野鳥保護区事業 at 12:58| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月28日

高玉建設工業株式会社様へ感謝状を贈呈しました

 10月14日、渡邊野鳥保護区フレシマの管理用道路を無償で補修いただいた、高玉建設工業株式会社様(野付郡別海町)に感謝状を贈呈しました。
 管理用道路は、巡回や市民の方向けの観察会でも利用しており、雨水で浸食が発生した部分を当会レンジャーが手作業で補修していました。このような状況を同社にご相談したところ、地域貢献活動の一環として無償で砂利を敷設頂けることになりました。

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(右)同社代表取締役社長 玉哲朗様
(左)当会チーフ 松本

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●雨の日にはぬかるんで車両の通行に苦労した箇所も、重機できれいにならして下さいました。

 施工当日は、作業員の皆様にも野鳥保護区の雄大な景観や、湿原の彼方から響くタンチョウの声を楽しんでいただきました。改めて御礼申し上げます。今後も私たちは企業や地域の皆様に支えていただきながら、タンチョウの保護活動に取り組んで参ります。

【荒 記】

posted by 野鳥保護区事業 at 10:49| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月17日

JALの皆さんと自然採食地整備

10月16日にJALグループの皆さんと、タンチョウの冬期自然採食地整備を行いました。コロナ禍の影響で今年は夏までイベントを自粛していましたが、9月27日に鶴居村の子供達と整備を行って以来、2回目となります。今回の場所は昨年JALさんと整備した小河川の上流部側に、新たな出入口を作る事、そして川の中でタンチョウが移動しやすいように倒木や岸辺の藪を払う作業でした。

今年はマスク姿で参加者も10人と少数精鋭です。まずはネイチャーセンターでオリエンテーションの後、車に分乗して現地へ。全員が胴長に着替えて2班に分かれ、1班は地上の藪払いから川岸へ。そして我こそはと志願された4名が川の中から倒木や岸辺の藪を払います。
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地上部隊の作業風景

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川部隊の作業風景

休憩後に川部隊は交代し、役割を変えて合計1時間程の作業で2か所の出入口と川の中が整備できました。ここでタンチョウがどんな生きものを食べているのか、タモ網であちこちすくってみると、ヨコエビやトゲウオの仲間等が採れました。「こんな小さいものも食べるんですね」と皆さん興味津々です。DSCN0668T_採れた魚.jpg
採れた生きもの

せっかくなので全員で、整備した岸から川へ降り、川の中を歩いてタンチョウ気分を味わいました。
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達成感いっぱいの集合写真

一旦センターに戻り、感想やタンチョウへのメッセージを書いていただました。「タンチョウが自力でエサを採れるためにお手伝いさせて頂きほんとうにありがとうございました」「タンチョウの皆さん!美味しそうな餌場ができましたよ。ぜひ遊びに来てくださいね!!」「こうした活動を通じてタンチョウの生息地が広がることを期待しています」といった、嬉しい言葉をたくさんいただきました。DSCN0696T_NC内まとめ.jpg
昨年のメッセージパネルと共に

最後は、村内の畑で落穂(コーン)を食べているタンチョウをじっくり観察していただきました。
DSCN0706T_デントコーン刈跡のタンチョウ(望遠撮影).jpg
刈取り後の畑に集まるタンチョウ(望遠レンズで撮影)

そしてさらに、タンチョウがねぐらを取る雪裡(せつり)川を見渡せる音羽橋へご案内しました。かなり薄暗くなる頃、次々に鳴きながら飛んでくる姿に、参加者全員がしばし寒さを忘れました。DSCN0771T_ねぐら入り.jpg
ねぐら入りするタンチョウ

タンチョウ保護活動に参加していただいたJALの皆さん、ありがとうございました。(原田)
posted by 野鳥保護区事業 at 20:17| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする