6年目を迎えた標茶高校の「自然ガイド」授業。今年度もレンジャーが民間講師として授業の一部を担当しています。12月10日の3回目の授業では、給餌場で実施予定のガイド本番に向けて、タンチョウの行動についての知識を深め、ガイドの内容や方法を考えるプログラムを行いました。
はじめに、レンジャーが10月31日に実施した野外実習(過去ブログ参照:
https://yacho-hogoku.seesaa.net/article/478240345.html)の振り返りを行いました。生徒にも発表してもらい、「阿寒国際ツルセンターでタンチョウの行動を初めて間近で観察できた」「純ちゃん牧場の見学を通して、タンチョウが身近な存在であることが印象に残った」「人とタンチョウの関わりについて学ぶことができたので、ガイドで伝えたい」など様々な感想がありました。

野外実習の振り返りを説明するレンジャー
続けて、3年生が動画を見ながらタンチョウの求愛ダンス・けんか・飛び立ちなどの行動を解説しました。実際に観察できていない行動も多いため、生徒は映像に興味津々。説明を熱心に聞いていました。

タンチョウの行動を解説する3年生
後半は、レンジャーがガイドに向けての注意点や小技・小道具について紹介した後に、ガイドしたいテーマや内容を考えてもらいました。3年生には授業の中で解説やプログラムの実演・進行を主体的に取り組んでもらっているため、レンジャーにとって頼もしい存在です。2年生にも良い刺激になっているようで、今回の授業までに一人ひとりがガイドで何をどのように伝えたいのか、きちんと考えを持っていることに驚きました。たくさんの質問からもガイドへの意気込みが伝わり、本番がとても楽しみです。

ガイドで使える小道具などを紹介
レンジャーによる事前授業は今回が最後です。新型コロナウイルスの先行きが読めない状況ですが、サンクチュアリ・鶴見台の2ヶ所の給餌場で1月24日(日)と2月20日(土)にガイドを実施予定です。生徒自身が楽しみながらガイドをできるように、本番までにこれまで学んできたことを活かして準備や練習を進めてもらいたいと思います。
ガイドは無料で行いますので、興味のある方はぜひお越しください。
【記:田島】
posted by 野鳥保護区事業 at 18:47|
タンチョウ
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