どちらの場所も、コロナ禍で海外や道外の観光客はほとんど見かけず昨年の半分以下、という印象でした。でも生徒たちは準備してきたフリップや卵の模型、タンチョウの頭を模した帽子などの小道具を使って話しかけていきます。

実物大の卵を持ってもらう
3年生は昨年の経験があるためか落ち着いていて、解説が終わっても別の話を続けている例もあり、安心して見ていられました。2年生では「時間がないので」とことわられてへこむ班もいましたが、1回経験するとコツをつかんだ様子で、来訪者に次々に声をかけ、解説できるようになりました。

子供の目線に合わせて解説中
一見こわもて風の男性カメラマンが、4人の女子高生に囲まれてメロメロになっている姿には、大いに共感しました。また、目の前にいるタンチョウの大きさだけでなく、重さ(6〜10s)も実感してもらおうと、2リットルのペットボトル4本に水を詰め, 8kgにしたザックを背負ってもらう工夫には、レンジャーも感心しました。

8kgのザックを背負って解説する生徒(右端)
こうして午前80分、午後60分のガイドの時間はあっという間に過ぎ、各班が5〜7回の解説を行うことができました。最後の集合写真は、皆今年も達成感でいい表情です。最後の振り返りでは「始めは“もう帰りたい”と思っていたけど、どんどん楽しくなった」「ガイド終了後にお客さんから『ありがとう』や『ためになった』という言葉をもらえてうれしかった」「目の前のタンチョウの行動をうまく説明できるようになりたい」といった感想がありました。

達成感で充実した表情の集合写真
次回は2年生のみが今回の経験を活かして改良した解説で、2月20日(土)に行う予定です。この時期は求愛ダンスも活発になるので、タンチョウ観察もお薦めです。多くの方に足を運んでもらえると嬉しいです。次回に乞うご期待!【原田記】