春国岱ではハマニンニクが穂をつけるなど、少しずつ秋の様相に変わろうとしています。
そんな中、草原でウリハムシモドキの大群を発見しました。
下の写真がそのウリハムシモドキです。
(似ている昆虫の名前に「モドキ」とつけるのは昆虫の世界ではよくあることです。)

ハムシの仲間にはある植物を専門的に食べる(スペシャリストといいます)ものがおり、
例をあげるとウリハムシはウリ科の植物を好んで食べることが報告されています。
では、このウリハムシモドキは何か専門的に食べるものがあるのでしょうか?
原色日本甲虫図鑑で調べてみたところ、
マメ類・サトウダイコン・ハッカ・マメ科牧草・林床の苗木など、極めて多食
という風に記述がありました。
ですが、私が見た実際の印象は違いました。
下の写真はマルバトウキ(セリ科)に密集するウリハムシモドキです。
近くにはハマエンドウなどもありましたが、ここまで密集はしていませんでした。
中にはハマボウフウ(セリ科)にもこのウリハムシモドキがたくさん付くという
話も聞きました。
もしかしたら、この虫をしっかり研究したならば、「セリ科を好んで食す」というデータが取れる
かもしれません。
もし、皆さんも身近なもので何か気づいたことがあればじっくり調べてみてはどうでしょうか?
もしかしたら、図鑑に載っていないような新しい発見があるかもしれません。
<松岡 記>