同実験林は、当会でシマフクロウのすめる森づくりを進めるため、有効的な森林整備の方法を確立するために利用している森林です。今回は、人工針葉樹林における針葉樹の横枝を切り落とす作業と、林内にはえている広葉樹への網掛け作業を行ないました。
人工針葉樹林には、アカエゾマツやグイマツが密にはえており、シジュウカラなどのカラ類をはじめとした限られた生物しか利用できなくなっている部分があります。そこで、横枝を切り落とし林内に空間を作ることで、様々な生物が利用できる森林になるように整備しました。
(上)横枝が密にのびたグイマツ(下)横枝を切り落とした様子
また、林内には、種子などにより分散したミズナラやダケカンバなどの広葉樹も林立しています。根室実験林では、このような広葉樹を残し針広混交林へと遷移させたいと考えています。しかし、根室地域にはエゾシカが多く、樹皮食いによって枯死する広葉樹が多くあります。そのため、今回はエゾシカの樹皮食いから守るために広葉樹に漁網を巻きつけました。
広葉樹への網掛けの様子
二日間かけて、およそ1ヘクタールの針葉樹林を整備することが出来ました。
活動前には、翼を広げると180cmにもなるシマフクロウが飛翔できる空間はありませんでしたが、
横枝を切り落とすことで、シマフクロウのように大型の鳥類も飛翔できる空間を作り出すことができました。
(上)活動前 (下)活動後
明日は根室市内の野鳥保護区などを回り、根室の自然環境に触れていただきます。
(山岸記)

