12月17日、厚岸町で日本野鳥の会釧路・根室両支部が主催する猛禽類生息状況調査に参加しました。この調査は、現在、根室-釧路間で建設計画が進められている高規格道路建設によって希少猛禽類の生息地が奪われることが懸念されたため始まりました。当日は、9名の調査員が予め設定された3つの地点にそれぞれ分かれ、9時から15時まで出現した猛禽類の飛行ルートと行動を観察・記録しました。
○極寒の中、猛禽類を観察する調査員
確認された猛禽類は、トビ、ノスリ、ハイタカと、絶滅危惧種のオオワシ、オジロワシ、クマタカです。オオワシ、オジロワシは、10羽ほどの群れとなって旋回飛翔し、クマタカは、カラスに追われる様子が見られました。
生息状況調査は、2016年2月から4月にかけても同じ場所で行っており、今回の調査で確認された6種類の猛禽類のほかにケアシノスリ、オオタカも確認されました。また、オジロワシ、クマタカは、繁殖している可能性が高いことが示唆されました。
両支部は、今回の調査で猛禽類が特に高頻度に利用しているエリアを特定したいと考えています。調査は、2018年3月まで行われる予定です。
○集合写真
【稲葉記】