2018年06月18日

(株)明治と取り組むエコアップ活動

 6月14日、全国から集まった株式会社明治の社員ボランティア10名の方々と、野鳥保護区の自然環境をより良い状態にするための「エコアップ」活動を実施しました。
この活動は、2007年に当会と同社が協定を結び、2つの野鳥保護区を設置した翌年の2008年から継続して実施しています。

 22回目となる今回は、根室市街からほど近い「明治野鳥保護区牧の内」で、植樹と植栽地の草刈りを行ないました。
当保護区は根室市の取水源となるタンネ沼、オンネ沼を取り囲むように位置しているため、水源となる周辺の森を守り育んでいく必要があります。
当日は天候にも恵まれ、これまでのボランティアで最多となる300本のトドマツ、ミズナラなど5種類の苗木を植えることができました。

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●苗木を植える前に、まずは300個の穴を掘らなければなりません。これが大変!

 保護区では毎年、根室地域の子どもたちを対象に自然観察会と植樹体験を実施していますが、苗木が周りのササや雑草に負けずに成長できるよう、除草を続けなければなりません。
機械を使うと苗木まで刈ってしまう恐れがあるため、鎌を使い手作業で丁寧に刈り取っていきます。
私たちレンジャー3人では膨大な時間を要する作業も、ボランティアの皆さんの力を借りてあっという間に終えることができました。

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●厳しい環境下で苗木はゆっくり成長します。ササ丈を超えるまで、こうした管理作業を続けます。

 作業の合間には保護区を散策し、ハクサンチドリなど初夏の草花、アオジやウグイスのさえずりを楽しみました。
植樹中にも上空をオジロワシやオオジシギが飛び交い、移動中の車窓からもタンチョウのつがいを間近に観察することができ、ボランティアの方々に保護区の豊かな自然を実感していただくことができました。

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●この時期にしては珍しく霧が晴れ、保護区の全景と太平洋まで見渡すことができました。

 当日は強風にも負けず、笑顔で作業を続けて下さったボランティアの皆さん、ありがとうございました!
日々の生活や業務の中で、身近な自然や生きものに目を向けるなど、自然保護を意識するきっかけになれば嬉しく思います。

【荒 記】
posted by 野鳥保護区事業 at 11:37| 野鳥保護区管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする