6月13日、根室市にある「明治野鳥保護区牧の内」にて、株式会社明治の社員ボランティア9名が、野鳥保護区の自然環境をより良い状態にするためのエコアップ活動を行いました。
(株)明治は、2007年に当会と協定を結び、同社の社有地をタンチョウの生息地保全を目的に野鳥保護区としています。また、社員ボランティア活動は、2008年から毎年春と秋に実施しており、今回で24回目となりました。今年の春の活動は、ヤナギの植樹、植樹地の草刈り、オオジシギの調査を実施しました。
明治野鳥保護区牧の内には、様々な生き物が生息できる森を作ろうと、植樹地を設けており、根室地域の小学生たちが毎年夏に植樹をしています。しかし、植えた苗木は、風の影響で、成長が遅く、中には枯れてしまうものもあります。そこで、風から苗木を守るため、植樹地の周りに成長の速いヤナギを植えることにしました。
●植樹地の周りにヤナギの苗木220本を植樹
ボランティアの皆さんは、苗木を植えるための穴を悪戦苦闘しながら掘っていましたが、すべての苗木を植えることができました。
今まで植樹地に植えた苗木が大きく成長していくためには、苗木の周りを除草する必要があります。機械で刈りたいのですが、植えた苗木を誤って刈ってしまう恐れがあるため、鎌を使い手作業で草を刈っていかなければなりません。
●手鎌を使い植樹地の草を刈る
ボランティアの皆さんは、夢中で草を刈っていました。最終的には、草に埋もれていた苗木の葉が見えるほど綺麗に刈っていただきました。
作業を終えた後は、オオジシギの調査を実施しました。明治野鳥保護区牧の内には、オオジシギが好む草地環境が数多く残っています。ボランティアの皆さんは、オオジシギを初めて見る方々が多く、豪快なディスプレイフライトに感動し、歓声をあげていました。
●四方八方に目を配りオオジシギを探す
今回参加された方々からは、「また参加したい」といった声がたくさん聞かれました。野鳥保護区の豊かな自然環境を守っていくには、多くのボランティアの方々の協力が必要です。これからも、(株)明治の皆さんと共に、野鳥保護区のエコアップ活動に取り組んでいきます。
●ボランティアの皆さん、ありがとうございました。
【稲葉記】