2020年03月02日

給餌場以外のタンチョウの利用状況調査

 環境省は、タンチョウの生息地分散を目指して、2015年度から年に1割ずつ給餌量を削減する取り組みを進めています。5割減となった2019年度は、給餌場のタンチョウの総数が少ない傾向にあること、午後2時の給餌以降に飛来数が増えるなどの変化が見られています。今年度も、給餌場とこれまで整備してきた冬期自然採食地を始めとする周辺環境でのタンチョウの利用状況を明らかにするため、調査を実施しました。

 1月に行った調査では、サンクチュアリを利用するタンチョウの半数が、給餌場と隣接する水辺を歩いて行き来していることがわかりました。今回(2月28日)は、給餌場を飛来・飛去する個体の行方を明らかにするため、関係者の皆さんに調査にご協力いただきました。


 当日は、ネイチャーセンター館内からタンチョウの総数と飛来・飛去を確認する班、車巡回班、給餌場から飛去したタンチョウの動きを追跡する定点班(3地点)に分かれました。
 午前9時の給餌時間から調査を開始。給餌場からタンチョウが飛去する毎に、館内から飛んで行く方向を確認します。同時に、方向と羽数の情報を無線で流します。該当する定点班は、双眼鏡で給餌場から飛去したタンチョウの動きを追い、飛翔方向や降りた場所を記録していきます。翼を広げると2 mを超えるタンチョウですが、様々な動きをしているからか見失うこともしばしばありました。


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給餌場から飛去したタンチョウを探す

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無線機を使い、タンチョウの動きを共有

車巡回班は、移動しながら定点班だけでは押さえられない、飛去したタンチョウの動きを追跡。サンクチュアリ周辺の農家敷地や畑を利用するタンチョウの状況も定期的に確認しました。

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凍らない排水路付近を利用するタンチョウ

調査の記録はこれから解析を進め、今後の保護活動に活かしていきます。
午後からは雪も降り、寒い中での調査となりましたが、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
【記:田島】






posted by 野鳥保護区事業 at 15:54| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする