2020年03月07日

暴風雪後の給餌

 3月5日の暴風雪により、鶴居村は積雪52p、風速は19mを記録しました。今冬最荒れ!?となった翌日、歩いての出勤時はメイン道路から外れると、たちまち膝下まで潜るような状況でした。

 午前9時の1回目の給餌に向かう際には、それでもすでに3羽のタンチョウが待ち構えていました。しかし、餌を載せたソリを出そうと倉庫の扉を開くと、目の前にはいきなり腰位の高さの雪の壁が。まずはスコップで道を作ってからソリを引っ張り出しました。給餌場までの道は風が吹き抜けるため、吹き溜まりでは太ももまで潜り、ソリを押すのに一苦労。給餌場に入っても、いつもの積雪後は、ソリを押してできた圧雪の上に餌のデントコーンをまいていくのですが、今朝はちょっとソリを停めると、すぐに湿った雪がついて滑らなくなり、その度に力一杯ソリを押さなければならず、大汗をかく、なかなかいい運動になりました。

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ソリが重い!

 普段なら3月上旬の給餌は10分もかからないのですが、この日は1時間近くかかりました。特に餌を撒き終えて給餌場から倉庫に戻るまで、湿った新雪に足とソリを取られ、悪戦苦闘している人間に対し、何か変だと感じたタンチョウ達が警戒の声を出すのには「誰のためにやっているのか…」とぼやきたくなる思いでした。

 開設時の共同運営者だった伊藤良孝さんは、雪が深い時には天秤棒にバケツ(満杯で10s)をかけて運び、給餌されていました。かつて私も同じように担いでみたところ、肩に食い込む重さに驚き、数歩歩いてよろけてバケツをひっくり返し、二度と天秤棒は使わない(使えない)と決意したことを思い出しました。改めて伊藤良孝さんが30年間続けられた行為の凄さをかみしめました。

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天秤棒で給餌する、在りし日の伊藤良孝さん

 タンチョウ達は、人間が給餌場に入ると刺激になるようで、この日も70羽ほど飛来したタンチョウの多くが、求愛の時のようにダンスを踊ってくれました。

給餌人が入り興奮して踊るタンチョウ_200306.png
ダンスするタンチョウ

 新型コロナウィルスの影響で、ネイチャーセンターは思わぬ臨時休館中ですが、給餌は予定通りタンチョウがいなくなる3月下旬まで行い、給餌場での観察も可能です。当サンクチュアリのスタッフは、タンチョウ達とともに全員元気です。事態の1日も早い収束を祈っています。
                              【記:原田】

posted by 野鳥保護区事業 at 11:03| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする