2021年02月19日

サンクチュアリでオンライン探鳥会を実施

 2月12日に当会の普及室とオンライン探鳥会「北海道でタンチョウウォッチング」を開催しました。全国から申し込みのあった39名の参加者に、給餌場のタンチョウの様子や当会の保護活動を中心にオンライン(zoom)を通して紹介しました。

 レンジャーとネイチャーセンターの紹介後、早速タンチョウの特徴や生態についてビデオカメラで映しながら、質問形式で解説しました。給餌場で様々な行動を行なうタンチョウも、リアルタイムではなかなか思うような状況にならず、ビデオで映すのも一苦労。それでも、雄と雌がなわばりを主張する際などに首を上にあげて鳴き交わす「鳴き合い」の様子などを伝えることができました。参加者も画面越しに見るタンチョウに興味津々で、時間内に回答できないほどの質問が寄せられました。

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ビデオカメラを操作しながら行動解説

 続いて、ねぐらで有名な音羽橋の様子など事前に撮影した映像を紹介することで、越冬するタンチョウの1日の行動について知ってもらいました。説明に夢中になっていると、あっという間に14時の給餌時間です。今度は給餌の様子を参加者に見てもらいました。「デントコーン(牛の飼料用とうもろこし)を撒いている」、「保護のための給餌により個体数が回復している」「大雪の日は餌を入れたそりを動かすのが大変」など、日々のレンジャーの活動も交えながら紹介しました。

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給餌するレンジャーと集まったタンチョウ

 実は2月中旬は、春夏の繁殖期に向けてタンチョウの求愛ダンスが見頃を迎える時期です。給餌後、近い距離でダンスを踊り続けるつがいが現れてくれました。おかげで事前に準備したダンスの動画を使用せず、優雅に舞う様子を実際に届けることができたことは、なによりでした。

 最後に冬期自然採食地(タンチョウが給餌だけに頼らず自然の餌を採食できる水辺などの環境)の取り組みについて写真を用いた紹介と、賛助会「タンチョウふぁんクラブ」をはじめ、これまで多くの方によるご支援やご協力のおかげで保護活動を進められていることをお話しました。

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採食地を利用するタンチョウについて説明

 今回、全国各地の方にオンライン上でタンチョウの魅力や保護活動を伝えることができました。
参加者からは、「素敵な時間だった」「早く北海道に行きたい」「鶴居村にいるように感じた」など嬉しい感想をいただきました。 コロナ過のため、移動制限など外出できない状態が続いていますが、落ち着いたら多くの方に、本物のタンチョウに会いに足を運んでいただけたらと思います。
 今後もオンラインなど様々なツールを通して普及活動を進め、保護の輪を広げていきます。
【記:田島】

posted by 野鳥保護区事業 at 13:21| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする