オオジシギの活発な活動時間は早朝です。今時期の道東の日の出は4時頃なので、サンクチュアリを4時半に出発して現地に向かいました。
日の出後のサンクチュアリ
オオジシギの生息場所は牧草地や農地、湿地などの開けた環境です。調査地では、10分間に何羽のオオジシギがいるのか、姿や鳴き声を頼りに記録をとります。最初の調査地で耳を傾けてみると、オオジシギ以外にも様々な野鳥の声が聴こえてきました。
立ち止まって耳を澄ませるレンジャー
さえずるノゴマ
釧路湿原が広がる調査地では、ディスプレイフライト(オスがメスに求愛するためにアピールする行動)をするオオジシギの様子を確認しました。急降下する際に尾羽を広げて「ゴゴゴー」と音をたてることから、「雷シギ」とも呼ばれています。まるでジェット機のような大きな音なので、「30cm程の体で、どうしたらそのような音が出せるの?」と聞いてみたくなりました。
急降下するオオジシギ(左が頭部)
調査中に現れた1羽のタンチョウ
最終的に、鶴居村周辺の全ての調査地(4地点)でオオジシギを確認しました。2020年度の調査で確認されたのは、1地点だけだったので、個体数は回復している印象を受けました。はたして全道ではどのような結果になるでしょうか。
ブログ執筆中、窓の外で鳴いていたオオジシギ
当会のオオジシギの保護活動については、以下もぜひご覧ください。
フェイスブック
https://www.facebook.com/wbsjoojishigi/
HP:オオジシギ保護調査プロジェクト
https://www.wbsj.org/activity/conservation/endangered-species/oojishigi-project/
スタンプ:オオジシギのズビャークくん
https://store.line.me/stickershop/product/3174028
【記:田島】