8月8日・9日には鶴居村の子どもたちと長沼町の子どもたちでタンチョウ子ども交流ツアーを実施しました。両町村の子どもたちは、共にタンチョウが暮らしている地域ということから、以前より交流のある長沼町の子どもたちを鶴居村に招き実施しました。
1日目のメインとなる活動は「タンチョウの巣の調査」です。普段は近くで見ることができないタンチョウの巣を調査できるということで子どもたちも大盛り上がりです。調査は2か所の巣をそれぞれグループに分かれて行いました。レンジャーが調査の進行役をしていた巣@はヨシ原の中にあり、巣材にはほとんどヨシを使用した典型的なタンチョウの巣でした。巣の大きさを測ったり、巣をのこぎりで切って厚さを測ったりとじっくりタンチョウの巣を調査しました。調査中には付近に巣の家主と思われる2羽のタンチョウもいて、かなりこちらを威嚇していましたが「お邪魔します」という気持ちで調査に臨みました。
一方巣Aは、巣@とは雰囲気が全く違い、沼地の中にあり、巣材にはスゲやフトイ、木の枝、植物の根などが使われていました。沼の中での調査だったので、転んでどろんこになってしまう子どもがいるのではないかとドキドキしていましたが、誰もどろんこになることはなく無事調査を終えることができました。調査終了後はお互いが調査した巣がどんなだったかを教え合い、いろんな種類の巣があることを知りました。
巣Aの調査
2日目は釧路湿原にある温根内の右岸堤防という場所で生き物を観察する「湿原ウォーク」を行いました。始まる前にはレンジャーから双眼鏡の使い方のレクチャーもあり準備はばっちりです。湿原ウォークの中では、「湿原の中にある木の高さが変わっている」「長沼町も釧路湿原も大昔は海の中だったんだ」などとたくさんの発見をすることができました。また、この日も付近で暮らしているタンチョウを見つけ、大満足の様子でした。
湿原ウォーク
この2日間を通して、たくさんの発見や、多くの交流ができ子どもたちにとって有意義な時間だったのではないかと思います。今回は「鶴居編」ということで長沼町の子どもたちに鶴居村へ来てもらいましたが、秋には「長沼編」として、鶴居の子どもたちと一緒に長沼町へ行くことを予定しています。次回も、子どもたちに元気いっぱい交流してもらうことを楽しみにしています。