2025年2月8日(土)、鶴居村総合センターにて、タンチョウ再発見から100年 記念フォーラム「タンチョウと共に生きる」〜鶴居村だからできる持続可能な取組を探る〜が開催されました。
参加者は約240名で、ウエルカムミニコンサート、俳優の杉田かおる氏と環境省釧路自然環境事務所長の岡野隆弘氏による基調講演、幌呂中学校による学習発表、パネルディスカッション等が行われ、当会はタンチョウ保護に貢献した団体として感謝状をいただきました。


乱獲等で絶滅したと思われていたタンチョウは、鶴居村や関係者の手厚い保護を受けて生息数を増やし、再発見から81年後の2006年に生息数が1,000羽を超え、現在では約1900羽ほどになりました。一方で、多くのタンチョウが給餌場に集まることで、周辺では農作物への被害が増え、感染症罹患のリスクが大きくなり、保護の課題は個体数の回復から人間との共生やタンチョウ生息域の分散化へと変わっていきました。
鶴居・伊藤タンチョウサンクの原田チーフレンジャーも参加したパネルディスカッションでは、村としての給餌の位置づけ、農場に飛来するタンチョウについての気持ちと農業被害への対応などについて話し合われました。

村では2018年に「鶴居村タンチョウと共生するむらづくり推進会議」が発足し、保護のあり方、農業との共生、地域振興、地域住民のかかわりなどが官民一体となって検討されています。
私たちは、タンチョウの保護に尽くしてこられた多くの方々の思いを引き継ぎ、関係者一同協力して持続可能な保護への取り組みを模索し実践していきます。