この中には、シマフクロウが利用する針広混交林の環境が整った場所もあれば、更地を植樹して広葉樹がやっと育ってきた場所や、林業のために植えられた針葉樹だけが生育する場所もあります。
このような場所を管理して、将来的にシマフクロウが利用できる環境に整えていくことも私たちレンジャーの仕事です。
そこで、先日、知床財団の皆様にご案内いただき、開発跡地を原生の森を復元するために行われている「しれとこ100平方メートル運動」の現場を視察してきました。
<知床での森づくりの歴史を学ぶ>
視察では、アカエゾマツ林を樹種多様な森にする取り組みなどを実際の作業地を見ながら説明していただき、未来の森の姿を想像しながら、目的や環境に合った手法で森づくりをされている様子が伝わってきました。
また、植樹や環境管理には、年間650名以上のボランティアや企業の方が関わられており、膨大な人手と時間がかかる取り組みだということも勉強させていただきました。
<実際の作業地の様子を見せていただきました>
<植樹用の苗を守るシカ柵は2m以上の高さが必要>
私たちも、シマフクロウが利用できる未来の森を想像して、野鳥保護区の森づくりに取り組んでいきたいと思います。知床財団の皆様、今後ともどうぞよろしくお願いします。
<知床財団の皆様にご案内いただきました>
当会ではTシャツ等のグッズの売り上げの一部を、シマフクロウの保護活動に活用させていただく「千人の森」プロジェクトを実施しています。
https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/c/gr401/1?sort=02
頂いたご寄付は、野鳥保護区の森づくりにも活用させていただきます。

