この保護増殖事業の令和6年度の実施結果と令和7年度の実施計画について協議する検討会が、2月26日に環境省主催で実施され、当会も関係者として出席しました。
会議では、令和6年度の生息状況調査の結果、標識されたつがいが前年度比6つがい増の88つがい確認されたことが環境省から報告されました(標識のないつがいはさらに約20つがい確認されています)。
また、個体識別のための標識調査で、44羽のヒナに足環標識を装着したことが報告され、この中には、当会が管理を行なう巣箱から巣立った2羽も含まれています。
当会からは、土地の購入やその後の管理等により14つがいの生息地保全に貢献していることや、餌資源を補うために約180kgのヤマメを給餌したことを報告しました。当会は25つがいの保全を目標としており、残り11つがいの保全のために、さらに活動の手を広げていく必要があります。
3月はシマフクロウにとって産卵と抱卵の時期で、まもなく子育てが始まります。
来年度も無事にヒナが巣立つことを願って、調査や給餌等の活動に取り組んでいきます。
検討会の資料は、過去のものを含め下記の環境省HPで閲覧できます(令和6年度のものは3/4時点ではまだ掲載されていません)。
https://hokkaido.env.go.jp/wildlife/post_9_00001.html
また、検討会は公開で実施されており、一般の方もWEBで視聴することができます。
毎年2月〜3月頃に実施されますので、シマフクロウの保護活動の現状についてご興味のある方はぜひ参加してみてください。