2023年06月26日

魚類調査を実施

当会が給餌を行なっている北海道日高地域のシマフクロウのつがいは繁殖がなかなか成功できていませんでした。
そこで環境省が給餌を始め、10年ほど前から環境省の保護増殖事業者として当会が給餌を引き継いでいます。
その結果、繁殖成功率は上がってきていますが、私たちが目指すのは「自然の条件下で繁殖できる環境を整えること」です。
そのためにまず、我々レンジャーは現在の給餌場周辺の河川に魚がどれくらい生息しているのかを調査しています。
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調査は標識再捕獲法で行ないます。
まず、シマフクロウがエサを取れそうな河川に約30mの調査区間を設けます。
そして、そこに泳いでいる魚を全て捕獲、マーキングをして放流し、再度捕獲します。
捕獲方法は、1人が網を構えてその網に向かって数人で魚を追い込みます。
網を構える人は両手、両足、腰、首など身体のあらゆる場所を使って複数の網を固定します。
魚を追い込む人は、川底の石を転がしながら、素早く足踏みをして網に追い込んでいきます。
全員汗だくでずぶ濡れになり、足の爪が割れたり、青あざだらけになりました。
魚の種類や数、大きさは季節によって変化します。
これからも定期的な調査を続け、魚が戻ってくるような働きかけを行なうことで、シマフクロウが給餌なしに繁殖できる環境を整えていきます。

※魚類の捕獲は北海道から特別採捕許可を頂いて実施しています。
※魚は生体状態で計測を行い、放流しています。
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posted by 野鳥保護区事業 at 14:14| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月14日

日本製紙株式会社と共同踏査を行ないました

当会は日本製紙株式会社と、同社の社有林をシマフクロウの生息地保全と森林施業の両立を図るための覚書を結んでいます。

11月28日、同社の社員のみなさまと当会のレンジャーで社有林内の保全範囲を確認しあうため、川に沿って歩きました。

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川の中には魚影も見られました。

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川に入り、魚を探す当会のレンジャー

これからも、当会と日本製紙株式会社は、シマフクロウの生息地の保全と森林施業が両立できるような森づくりを追求していきます。

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今回の共同踏査のメンバー
posted by 野鳥保護区事業 at 14:03| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

生け簀にヤマメを追加

11月21日、日高地域に設置している給餌生け簀にヤマメを30キロ追加しました。

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このヤマメは、当会が販売しているTシャツやトートバッグの売り上げで購入されています。
千人のかたに購入していただくことで、シマフクロウの夫婦とヒナ1羽が半年間食べるヤマメ約100キロ購入することができます。

シマフクロウたちにとって、今は来年の子育てに向けて栄養を蓄える時期です。
これからやってくる北海道の厳しい寒さを、たくさんのヤマメを食べて乗り越え、来年の子育てを成功させてほしいです。


引き続きみなさまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
「千人の森」寄付つきTシャツ、トートバッグはこちらから購入できます。
https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/c/gr445
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posted by 野鳥保護区事業 at 13:57| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする