2024年03月04日

標茶高校生によるタンチョウガイド(第2回)

 3月2日(土)に標茶高校の2年生によるタンチョウガイドを当サンクチュアリと、鶴見台にて実施しました。前回のブログでは、1月20日(土)に実施した1回目のタンチョウガイド実習の様子をお伝えさせていただきました。今回は1回目の経験を活かし、2年生が、タンチョウガイドに挑みます。
 頼りになる3年生は卒業し、2年生だけでガイドをするため、少し不安はありましたが、前回ガイドを経験して成長した2年生たちは一味違いました。以前は、初めて会うお客様に一声かけることに緊張していた生徒達も、今回は最初から気楽に話しかけることができていました。ガイドの中身についても、1回目のときは、自分たちが準備してきた紙芝居などの資料を見せるのに必死でしたが、今回は資料を見せつつも、時には本物のタンチョウを見せながら行動解説をするなど、より良いガイドをするための工夫も見ることができました。
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<和やかにガイド中>

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<タンチョウクイズ>

 また、今回は暴風が吹き荒れる中で実施したため、生徒たちも寒さに耐えながらのガイドでしたが、風が強い日ならではのタンチョウの行動も解説することができ、良い経験となったのではないかと思います。
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<自作のタンチョウグッズを身に着け解説>

タンチョウの求愛ダンスの解説も_DSCN8770.JPG

<タンチョウの求愛ダンスの説明も>

 今回ガイドをした生徒の中には、来年3年生となり「タンチョウガイド実習応用編」を受講する生徒たちもいます。今年の経験を活かして来年さらにレベルアップしたガイドが見られることをとても期待しています。
posted by 野鳥保護区事業 at 15:16| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月22日

標茶高校性によるタンチョウガイド

 1月20日(土)に標茶高校の2・3年生によるタンチョウガイドを当サンクチュアリと、鶴見台にて実施しました。この日のために、生徒たちは授業や野外実習により知識を深めたり、ガイド用の小道具を手作りしたりと準備を進めてきました。
 当日、生徒たちが標茶町から鶴居村に到着すると、早速ガイド開始です。準備万端の様子だったので「さあどんどんガイドしていこう!」と送り出しましたが、一言目を話しかけるのが少し緊張するようで、声をかけるのを少しためらっている様子でした。「しっかり話を聞いてくれるだろうか」「話しかけて怒られたりはしないだろうか」という不安な気持ちはとてもよく分かります。それでも、勇気を振り絞って声をかけてみると、不安とは裏腹に、とても興味深く話を聞いていただき、「ありがとう」「とても勉強になりました」といった言葉をいただくことができました。その後、自信がついた生徒たちはどんどんガイドをすることができ、一歩踏み出すことの大切さも感じてもらえたのではないかと思います。

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<ガイド中>

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<自作のタンチョウ帽子>

 また、給餌場でタンチョウを観察されているお客さんの中には、海外からお越しになった方も多くおられ、英語でのガイドも経験できました。英語でのガイドは、日本語でのガイドよりもかなり苦労したようで「あまり伝わった気がしない」「次回はもっと英語を勉強してきます」といった声がありました。タンチョウガイドに限らず、様々な言語を学ぶことで、より多くの人に伝えることができるということも感じてもらえたのでないでしょうか。

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<海外の方に指人形劇を披露>

 今回のガイド実習で3年生は最後でしたが、2年生は3月に2回目があります。今回の経験や反省を踏まえて、さらに良いガイドをしてくれることを期待しています。

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<ガイドをやり切った後の集合写真>
posted by 野鳥保護区事業 at 14:50| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月03日

標茶高校野外実習

 鶴居村に隣接する標茶町にある、標茶高校では、自分たちが住んでいる地域の自然を多くの人に伝える「自然ガイド」について学ぶ授業が選択できます。その授業では、当サンクチュアリのレンジャーが外部講師として、タンチョウガイドの方法等を伝えています。2月と3月には当サンクチュアリと鶴見台で実際に観光客にガイドするという実践的な授業です。
 今回はこの授業の一環として、現地で様々なことを学ぶ野外実習を実施しました。野外実習の目的は、タンチョウの観察や、様々な人からタンチョウに関する話を聞くことで、タンチョウに関する知識や経験を蓄え、ガイド本番に向けた準備をすることです。
 まずはバスで移動しながらタンチョウを探しました。今年度は、バスの中からタンチョウが見られる機会が少なかったですが、見られる場所ではしっかりと観察し、成鳥と幼鳥の違いなど、タンチョウの生態に関する話を聞いて知識を深めていました。また、移動中に立ち寄った場所で、タンチョウのことをとても大事にしている地域の方からもお話を聞くことができ、レンジャーや学校の先生からは聞くことのできない、地域住民の気持ちも知ることができました。

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<地元の方のお話を聞く生徒達>


 タンチョウを観察した後は、本番の日にガイドを行う当サンクチュアリの給餌場と鶴見台や、タンチョウの生態に関する展示のある鶴居村の公共施設「みなくる」に向かいました。これらの場所では、ガイド本番のイメージ固めや、ガイドのための細かな情報収集をしました。生徒達からは「こんな小道具も使えるね」「この情報は伝えられると面白そう」などと本番をかなり意識した会話が聞こえてきて、頼もしい限りでした。

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<鶴見台の解説中>


 最後は、鶴居村の酪農家さんのもとへ訪れ、その方とタンチョウのかかわりについて話を伺いました。酪農家さんにとってタンチョウは、牛を驚かしてけがをさせられたり、春先には牛の餌となるデントコーンの芽を食べられたりと、腹立たしく思う反面、毎年顔を出すタンチョウがいなかったら少し心配になるなどの、様々な面からのお話をしていただくことができました。人とタンチョウとのかかわり方について、考えてもらうきっかけになったのではないかと思います。

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<酪農家さんのお話を聞く生徒達>


 今回の野外実習では、タンチョウの生態だけでなく、タンチョウにかかわる人たちにも話を聞くことができました。1つの視点だけではなく、いろんな立場の方の考えを聞けたことは、自分なりの考えを持って他の人に伝えるための、良い刺激になったのではないかと思います。ガイド当日は、今回感じたこと等も踏まえて、自分達らしくタンチョウについて伝えてくれることを楽しみにしています。
posted by 野鳥保護区事業 at 16:16| タンチョウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする