2012年02月07日

ねむろバードランドフェスティバル2012に協賛しました。

2月4日、5日にねむろバードランドフェスティバルが開催され、当会も協賛・出展しました。
このイベントは、根室市・根室市観光協会が主催し、野鳥の宝庫とよばれる根室で、バード
ウォッチングを通した観光振興と、野鳥保護活動への募金を行うことを目的として開催され
ました。

当会は、イベントの中で、道の駅スワン44に「シマフクロウの森を育てようプロジェクト」
を紹介するブースを出展しました。(写真1)
この活動は、当会が設置している北海道東部の野鳥保護区にある森林伐採跡で植樹活動
を行い、シマフクロウの生息できる森を育てるとともに、生物多様性の向上と炭素吸収
による地球温暖化防止を目指す取り組みです。

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(写真1 ブースの様子)

また、「オオワシ探鳥会」では、当会のレンジャーが、絶滅危惧種であるオオワシ・オジロ
ワシが、氷下待ち網漁など人の営みと強く関わりを持っていることを、実際にワシや氷下待
ち網漁を観察しながら紹介しました。(写真2)

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(写真2 オオワシ探鳥会の様子)

当会は今後も、シマフクロウやオオワシが生息できる豊かな自然環境が残る道東で、
生息地の保全や普及活動を進めていきます。
またこのような機会があれば、ぜひ活動にご参加ください。

【松岡 記】
posted by 野鳥保護区事業 at 14:53| 春国岱原生野鳥公園 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月13日

第2回 オオハクチョウ個体数調査

11月7日、今年度2回目となるオオハクチョウ個体数調査を行いました。
今回の調査では、風蓮湖全体でオオハクチョウが4,235羽記録されました。前回(10月31日)の調査結果は946羽でしたから、1週間くらいで倍以上に増えました。また、昨年度の同時期(11月2日)の調査結果(2,119羽)よりも多い結果になりました。
今回、春国岱で調査をしていた時、海側の浜辺にメダイチドリ・トウネン・ハマシギが残っているのを見つけました。また、今シーズン初認のオオワシにも出会うことができました。オオハクチョウ以外の鳥たちも冬にそなえて移動しているようです。
次の調査は11月14日を予定しています。結果は、またブログでご報告します。
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●春国岱にいたメダイチドリ・トウネン・ハマシギ

*この調査は、春国岱・風蓮湖および温根沼にオオハクチョウがどれだけ飛来しているかを調べるもので、飛来時期に合わせて年6回、毎年調べています。継続して調査することで、飛来数や飛来時期、若鳥の割合などに変化がないかを知ることができます。

【松岡 記】
posted by 野鳥保護区事業 at 11:12| 春国岱原生野鳥公園 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月08日

春国岱地質調査

10月24日から10月29日まで春国岱・走古丹の地質調査が産業技術総合研究所の七山研究員らによって行われました。10月29日、春国岱の調査に春国岱レンジャーも同行させていただきました。
 春国岱の第1砂丘、第2砂丘、第3砂丘のそれぞれでボーリング調査*を行い、地質サンプルを採集しました。地質サンプルに含まれている火山灰や海砂の堆積物などから、各砂州列の形成年代や火山灰がどこからきたかなど様々な分析を行うそうです。
これまで春国岱は約3000年前から形成されたといわれてきました。分析がすすめば各砂丘の形成年や過去の環境などについて新しい情報が得られるかもしれません。


*特殊な機器を用いて地中に穴を掘り、地質構造などを調べる調査。

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●調査のためなら海も渡ります。

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●ボーリング調査の様子

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●ボーリング調査で採集された地質サンプル
 色の違う地層が何層も重なっています。

【松岡 記】
posted by 野鳥保護区事業 at 17:57| 春国岱原生野鳥公園 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする