観察会は、普段は入ることが出来ない野鳥保護区の豊かな自然を体験していただくため、根室市や近隣地域に住む小学生を対象に、2009年より毎年行なっています。今回は地域の産業にも興味を持ってもらうために、市内の竃セ治根室工場の見学も行ないました。
■自然観察会(牧の内)
当日は子ども12名を含む21名の親子が集まり、レンジャーと野鳥保護区の中に入りました。子どもの背より高いシダやヨシが生えた湿原を通ったり、ササ原の中のシカの通り道を利用したり、と色々な道を歩く中で子どもたちは、保護区の中の多様な環境を体感しました。
☆足元が見えにくい草原も頑張って歩きました
湿原の中では、スゲ類などが冬に凍結して株ごと地面から持ち上がり、春の雪どけ水によって根本がえぐられることの繰り返しで形成された“ヤチボウズ”のお話を、レンジャーから聞きました。長い年月を経て大きくなったヤチボウズを前に、「ぼくより年上なんだね。大事にしなくちゃ。」と子どもたちのつぶやきが聞かれました。
☆ヤチボウズを前にしてお話を聞く
最後はタンネ沼を見渡しながら、タンチョウやオジロワシが野鳥保護区の湿原や林に隣接するこの沼を繁殖に利用しているというレンジャーの話を聞き、彼らを育む自然の大切さを感じました。
■植樹(牧の内)
観察会の後は、タンチョウが生息する湿原環境を保全するための森づくりとして、野鳥保護区内の防鹿柵の中に植樹を行ないました。固い地面に力いっぱい穴を掘ったり、丁寧に土をほぐしながら苗木を植えたり、親子の力をあわせた共同作業によって、65本の広葉樹を植樹することが出来ました。
☆スコップで力を込めて掘ります
■明治根室工場の見学(根室市厚床)
午後は、練乳製品を作っている明治の根室工場に移動しました。明治の製品に関するお話では「食べたことある!」「あのジュースも明治なんだ。」と驚きの声が上がりました。そして参加者は白衣に着替えて、根室市の牧場から集められた牛乳が練乳になる過程を見学し、「機械が稼働していて暑い!」「こんな暑い中で仕事をするんですね。」と感心していました。最後は試食の練乳が出され、子どもたちは美味しそうに舐めていました。
☆白衣で記念撮影
今回の観察会や工場見学を通した当会や企業の取組みを、子どもたちが大きくなった時に、根室市に残る豊かな自然や地域産業の素晴らしさとして思い出してくれることを願っています。
当会はこれからも、竃セ治と協力して、子どもたちと楽しく根室の自然や産業に目を向ける気持ちを育てていきます。
【佐藤記】

