2021年12月14日

根室地域のシマフクロウの野鳥保護区が拡大

日本野鳥の会では、皆さまからいただきました「野鳥保護区基金」へのご寄付をもとに、2020年度から2年間にわたり根室地域のシマフクロウ生息地の一部、合計37.3ヘクタールを購入し「野鳥保護区シマフクロウ根室第1」(30.8ヘクタール)と「野鳥保護区シマフクロウ第3」(6.5ヘクタール)を設置しました。

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「野鳥保護区シマフクロウ根室第1」

詳細はこちら
https://www.wbsj.org/act.../press-releases/press-2021-12-09/

シマフクロウ1つがいが利用する「根室第1地区」の土地は、2004年から土地購入を始め、今回の土地購入により51.6ヘクタールを野鳥保護区として保全することができました。

また、3つがいが利用する流域に位置する「根室第3地区」の土地は、2010年の土地所有者との保護協定から始まり、現在までに189.3ヘクタールを守ることができています。

しかし、これらの生息地は依然として開発計画に晒されており、安定的な生息・繁殖のためには、まだまだ保全が必要な森林です。
私たちは、引き続き土地の購入を進め、根室地域のシマフクロウの生息地保全を進めていきます。

12/9には、根室市役所記者クラブにて記者発表を行ない、各新聞社に記事が掲載されました。

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記者発表の様子


朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASPD96R8WPD9IIPE004.html...

釧路新聞
https://kushironews.jp/2021/12/10/306056/

ほか、北海道新聞などに掲載

【松本】
posted by 野鳥保護区事業 at 04:02| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月22日

新天地に旅立ったシマフクロウを探して

シマフクロウは、保護活動によって少しずつ個体数を回復させて分布を広げつつあります。
日本野鳥の会では、そんな新天地に旅立ったシマフクロウの居場所を知るための調査をしています。

調査時期にはシマフクロウが一番多く鳴く冬が適していることや、
冬には山に入れなくなることなどから、今の時期は調査の準備で大忙しです。

当会は録音機を使った調査を実施おり、今回は動画を使って録音機設置の様子をご紹介させていただきました。
次のfacebookのリンクから動画をご覧いただけます。
https://fb.watch/9qN24CAIHh/

録音機を回収する来春が今から楽しみです。


瀧本
posted by 野鳥保護区事業 at 12:14| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月14日

苫小牧でシマフクロウのお話会を開催しました

苫小牧市内の”ブックカフェ 豆太”で、市民の皆さん向けに、シマフクロウのお話会「シマフクロウがやってくる」を開催しました。
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日高山脈以西まで分布を拡大しているシマフクロウは、もうすぐ道央・道南にもやってきます。参加された皆さんには、地域の森を守ることや、遡上する魚を増やすことなど、シマフクロウがやってくる前に準備しておくことについてお話しました。
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シマフクロウがすめる自然環境は、地域の皆さんにとっても住みやすい豊かな環境になります。シマフクロウに来てもらえる森を今から作っていきたいですね。

参加された皆さまから、たくさんのご寄付をいただきました。
シマフクロウの保護活動に大事に使わせていただきます。
ありがとうございました!

今回講演した「ブックカフェ豆太」の詳細は、こちら

<松本>
posted by 野鳥保護区事業 at 14:20| シマフクロウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする